Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.966(2018年)→0.898(2019年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2016 - Vol.43

Vol.43 No.Supplement

一般ポスター
循環器 循環器③

(S784)

再発を認めた左房未分化多形性肉腫の一例

An example of the left atrium undifferentiated pleomorphic cell sarcoma in acknowledgment of a recurrence

岩永 大1, 大畑 早苗1, 吉田 辰夫1, 山崎 その子1, 藤田 直美1, 久山 祥子1, 藤田 雅史2, 神田 貴史2, 上松 正明2

Dai IWANAGA1, Sanae OHATA1, Tatsuo YOSHIDA1, Sonoko YAMASAKI1, Naomi FUJITA1, Syouko KUYAMA1, Masashi FUJITA2, Takashi KANDA2, Masaaki UEMATSU2

1独立行政法人労働者健康福祉機構関西ろうさい病院中央臨床検査部, 2独立行政法人労働者健康福祉機構関西ろうさい病院循環器内科

1Center Clinical Examination, Kansairousai Hospital, 2Cardiovascular Internal Medicine, Kansairousai Hospital

キーワード :

47歳 女性 20xx年に労作時息切れの為,当院循環器内科受診.
経胸壁心臓超音波検査にて僧帽弁後尖から左房に付着する塊状エコーを認めた.
塊状エコーは可動性が乏しく,僧帽弁を嵌頓するように観察された.左房内腫瘤によるMR, MSに対して準緊急摘除術を施行した.
病理診断にて未分化多形性肉腫と診断された.術後化学療法にて加療中に呼吸苦が出現した為,経胸壁心臓超音波検査を施行.収縮能は良好.MR moderate.左房内心房中隔に隆起する充実性腫瘤を認めた.経食道超音波検査も同様に左房内に充実性腫瘤を認め,腫瘤は後壁側に付着しており,中隔側へも連続した浸潤病変であった.PET-CT等でも左房内に限局性のFDG高集積を2箇所認め,再発を疑い腫瘤摘除術が施行された.病理診断では左房の心房中隔側,後壁側に腫瘤を認めた.腫瘤組織は小型〜大型の異型細胞が多く見られる.免疫染色での特定の分化傾向は確認出来ず未分化多形性肉腫と診断.肺静脈には明らかな腫瘤は見られなかった.再術後1年経過したが再発を示唆する所見は認めず経過観察となっている.
未分化多形性肉腫は心臓疾患の中で心臓腫瘍の発生頻度は極めて低く,腫瘤全体からみても原発性心臓悪性腫瘍は非常に稀な疾患であり,その予後は極めて不良である.今回,我々は再発を認めた左房未分化多形性肉腫の一例を経験したので報告する.