Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.677(2017年)→0.966(2018年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2016 - Vol.43

Vol.43 No.Supplement

一般ポスター
工学基礎 基礎(イメージング2)

(S769)

麻酔科用画像処理Simple Clear Imageの開発

Development of image processing“Simple Clear Image”for anesthesiology

武田 義浩, 高木 一也, 色摩 譲, 赤羽 睦弘, 小笠原 正文

Yoshihiro TAKEDA, Kazuya TAKAGI, Jo SHIKAMA, Mutsuhiro AKAHANE, Masafumi OGASAHARA

コニカミノルタ株式会社ヘルスケア事業本部開発統括部超音波開発部

Ultrasound Division System Development Department R&D Operations Healthcare Business Unit, Konica Minolta Corporation

キーワード :

【背景】
近年,整形や麻酔分野で穿刺を行う上で安全性・確実性の観点から超音波ガイド下による施術が推奨されており,特に神経ブロックにおいてはその重要性が高まってきている.しかし,従来のBモード画像は診断用に適した画像調整が行われているため,軟部組織の描出性が高いものの神経ブロックで重要となる神経束や筋膜などのランドマークとのコントラストが不十分な場合があった.
【課題】
Bモード画像の輝度やコントラストを調整するために,一般的にはBモードのゲインやダイナミックレンジを操作する.しかし,これらの調整は単調な操作による画像の視認性改善のため,Bモード画像上の任意の構造物の情報だけを強調,抑制することが困難であった.このため,例えば神経束や筋膜のような構造物の視認性を上げるためにノイズを含む不要な情報まで過剰に強調,抑制してしまい画像全体の視認性が不十分となる場合があった.
【方法】
今回我々は,Bモード画像を多重解像度分解に基づいて構造物の大きさごとの信号成分に分解し,それぞれの信号成分に対して独立したノイズ抑制処理,構造物強調処理,階調調整処理を行うことで,Bモード画像に対する従来の輝度-コントラスト調整よりも柔軟な階調操作を行うことができるSimple Clear Image機能を開発した.
【結果】
図は坐骨神経ブロック時のBモード画像にSimple Clear Imageを適用した例である.通常術者が観察するBモード画像では軟部組織の情報量が多く,神経束のコントラストが不十分であるが,本技術の適用により坐骨神経束や筋膜を明瞭に確認できるようになった.
【結語】
Simple Clear Imageを適用することにより,神経ブロックで重要となるランドマークと優先度の低い軟部組織のコントラストを独立に調整することができ,より神経ブロックに適したBモード画像を表示することが可能となる.弊社の穿刺用アプリケーションSimple Needle Visualizationと併用することで穿刺針とランドマークの視認性をより高度に両立できる可能性がある.