Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.966(2018年)→0.898(2019年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2016 - Vol.43

Vol.43 No.Supplement

一般ポスター
工学基礎 基礎(イメージング1)

(S764)

心臓機能の評価を発展させるEcho-DynamographyのMモード表示法

M-mode Image of Echo-Dynamography for Observing Cardiac Activity

大槻 茂雄

Shigeo OHTSUKI

医用超音波技術研究所

Institute of Medical Ultrasound Technology

キーワード :

【目的】
医用超音波装置では超音波ビームを観測面で走査して,ビーム方向の速度成分(ドプラ速度)をスカラー量として色に対応させ画面表示させるカラードプラ表示が多用されている.一方,時間分解能を向上させるため超音波ビームを固定し,ビーム軸上のドプラ速度分布の時間変化を表示するMモード表示法がある.これに対して,Echo-Dynamographyでは観測面上のカラードプラ画像情報を利用しているため,時間分解能を向上させることはできないが,ビーム方向と関係しない,任意の線を観測面上に設定して時間変化を観測することができる.この表示を「Echo-DynamographyのMモード表示」とする.この表示で心臓機能の新しい評価の例を紹介する.
【Mモードの活用例】
カラードプラ画像で表示される左心室の血液の流入路と流出路に「く」の字のような折れ線を設定し,この折れ線上の各点での垂直速度成分を表示できる.この折れ線上の情報をMモード画像の縦軸に表示し,横軸を時間として各フレームごとに表示し,フレーム間は補間する.ここで,縦軸に垂直な血流速度成分を表示し,縦軸の流入路部分を積分し流入量を求め,流出路部分からは流出量が求められる.これらから,一心拍ごとに積分すると一心拍入出量が求まる.一心拍入出量がゼロに近いカラードプラ画像データが入出流路の観測に適した観測面であることが評価できる.
【結論】
Echo-DynamographyのMモード表示は広く活用できる.例えば,左心室に関する入出量などを評価するのに適した観測面を設定する技術を向上させられる.