Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.966(2018年)→0.898(2019年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2016 - Vol.43

Vol.43 No.Supplement

一般口演
健診

(S757)

膵腺扁平上皮癌の一例

A case of pancreatic adenosquamous cell carcinoma

野村 小百合1, 橋本 千樹1, 川部 直人1, 村尾 道人1, 中野 卓二1, 嶋﨑 宏明1, 中岡 和徳1, 高川 友花1, 西川 徹2, 吉岡 健太郎1

Sayuri NOMURA1, Senju HASHIMOTO1, Naoto KAWABE1, Michihito MURAO1, Takuji NAKANO1, Hiroaki SHIMAZAKI1, Kazunori NAKAOKA1, Yuka TAKAGAWA1, Toru NISHIKAWA2, Kentaro YOSHIOKA1

1藤田保健衛生大学肝胆膵内科, 2藤田保健衛生大学臨床検査部

1Department of Liver, Biliary Tract and Pancreas Diseases, Fujita Health University, 2Department of Medical Technologist, Fujita Health University Hospital

キーワード :

【症例】
72歳,男性.2015年4月初旬より,上腹部痛,背部痛があり,近医受診した.腹部CT検査では膵腫瘍を認めたため,6月に当院紹介され入院となった.
【経過】
腹部造影CTでは,膵体部に大きさ4cm大の濃染不良な腫瘍を認めた.また,腫瘍による脾静脈,上腸間膜静脈の高度狭窄も認めた.造影超音波検査では,この膵腫瘍は境界明瞭,輪郭は比較的整で膨張性発育を示した.腫瘍内部エコーは非常に不均一で,ソナゾイドによる造影では,腫瘍辺縁に染影効果を認めるも,内部の染影は不良で,一部無染影領域も認めた.また脾静脈内に浸潤する腫瘍を認めた.この膵腫瘍に対しEUS‐FNAを施行したところ,病理所見として,扁平上皮癌成分を認めた.以上より,手術不能な膵体部の腺扁平上皮癌と診断した.今後,化学療法を行う予定である.
【結語】
今回我々は,膵腺扁平上皮癌の1例を経験した.造影USを行い興味深い所見を得たので,若干の文献的考察を加え報告する.