Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.966(2018年)→0.898(2019年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2016 - Vol.43

Vol.43 No.Supplement

一般口演
腎・泌尿器

(S739)

MRI-US fusion biopsy時代における前立腺再生検症例の検討

Indication and outcome of repeated prostate biopsy in the MRI-US fusion biopsy era

田原 秀一, 鴨井 和実, 沖原 宏治, 山田 恭弘, 内藤 泰行, 金沢 元洪, 牛嶋 壮, 本郷 文弥, 浮村 理

Hidekazu TAHARA, Kazumi KAMOI, Koji OKIHARA, Yasuhiro YAMADA, Yasuyuki NAITOH, Motohiro KANAZAWA, So USHIJIMA, Fumiya HONGO, Osamu UKIMURA

京都府立医科大学泌尿器科

Department of Urology, Kyoto Prefectural University of Medicine

キーワード :

【背景】
当科における前立腺生検方法は,超音波および触診所見に基づいた系統的8か所生検を含む選択的生検からMultiparametric MRI(mpMRI)所見に基づいた生検に移行し,さらに2011年7月よりMRI-US fusion生検を行ってきた.今回,mpMRI情報に基づく生検症例選択と正確なTargetingによって,臨床的意義のある癌を効率的に検出することが可能かどうか検討した.さらに2014年に当院でMRI-US fusion生検による再生検を行った10例について検討した.
【対象と方法】
PSA高値もしくは触診所見陽性のため2009年1月より2014年12月に行われた前立腺生検症例を対象とした.1年毎の生検前mpMRI施行率,総癌検出率,臨床的意義のある癌の検出率,再生検率を比較した.
【結果】
生検前mpMRI施行率,総癌検出率,臨床的意義のある癌の検出率,生検コア陽性率はそれぞれ2009年の35%,49%,41%,14%から2014年の93%,82%,76%,42%へと増加した(図).当施設において導入したMRI-US Fusion SystemによってTargetingの正確性は向上し,MRI異常部位を有する症例における癌の検出率は84.0%(158/188)から97.5%(236/242)へと向上した.MRI-US Fusion生検では,少ない生検本数(平均8.5本)で臨床的意義のある癌を検出(感度96.5%)し,臨床的意義のない前立腺癌の過剰診断を減らす(陰性的中率91.2%)ことができた.一方,当院で初回生検が行われた症例に対する再生検の割合は2009年の24%(41/170)から2014年の6%(10/170)へと減少していた(図).2014年に行われた再生検症例のうち,mpMRI所見が新たに陽性(PI-RADS score 4以上)となったものが4例あり,全例が再生検陽性であった.また,前回生検時でmpMRI陽性であるがMiss Targetと考えられたものが3例あり,こちらも全例が再生検陽性であった.一方,mpMRI所見はEquivocal(PI-RADS score 3)のままであるがPSAが上昇したために再生検を行った3例は,全例が再生検陰性であった
【結論】
mpMRIを基調とする前立腺癌スクリーニングは効率よく臨床的意義のある前立腺癌を検出できると考えられた.初回および再生検症例の検討から,mpMRI陽性例のみを生検することによって,臨床的意義のある癌はほとんどの場合初回生検で癌陽性となり,再生検を必要とする症例はfollow-upのmpMRIで新たに疑わしい病変が検出された場合だけでよいと考えられた.