Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.966(2018年)→0.898(2019年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2016 - Vol.43

Vol.43 No.Supplement

一般口演
産婦人科 スクリーニング

(S723)

当院における出生前の胎児推定体重の精度と現状

The analysis of the prenatal estimated birthweight

張 良実1, 中井 祐一郎2, 小宮 慎之介1, 甲村 奈緒子1, 串本 卓哉1, 後藤 摩耶子1, 吉田 晋1, 佐藤 敦1, 鹿戸 佳代子1, 荻田 和秀1

Yang sil CHANG1, Yuichiro NAKAI2, Shinnosuke KOMIYA1, Naoko KOMURA1, Takuya KUSHIMOTO1, Mayako GOTO1, Susumu YOSHIDA1, Osamu SATO1, Kayoko SHIKADO1, Kazuhide OGITA1

1りんくう総合医療センター産婦人科, 2川崎医科大学産婦人科

1Obstetrics and Gynecology, Rinku General Medical Center, 2Obstetrics and Gynecology, Kawasaki Medical School

キーワード :

【目的】
出生前の胎児の情報を得る手段として超音波検査が多用されている.胎児の推定体重を得るのは,分娩後の胎児の取り扱いの準備をするのに有用であることもあるが,実際の児の出生体重との誤差は15%程度であるとの報告もある.地域周産期母子医療センターである当院での胎児推定体重と出生体重の誤差について解析したので報告する.
【方法】
過去1年間における当院で分娩した症例で,正期産症例で超音波検査後から7日以内に分娩した症例を対象とした.なお,解析には奇形と多胎を除外し,解析期間内は出生体重の推定式は阪大方式を採用している.
【成績】
1年間に917分娩を当院で取り扱い,337症例が対象になった.初産が153例(45.4%)であり,予定帝王切開症例が103例(30.6%),誘発分娩例が73例(21.7%)であった.胎児推定体重は2962.2±359.5g,出生体重は2956.8±408.8g,胎児推定体重と出生体重の誤差は-0.74±7.86%であった.分娩週数が37週台であった症例は56例(16.6%),38週台であった症例は110例(32.6%),39週台であった症例は70例(20.8%),40週台であった症例は80例(23.7%),41週台であった症例は21例(6.3%)であった.
分娩週数が37週台の誤差は0.21±8.04%,38週台の誤差は-1.20±7.20%,39週台では-0.49±8.55%,40週台では-1.11±8.03%,41週台では-0.27±7.27%であり,各郡での有意差は認めなかった.
子宮内胎児発育不全の適応で分娩誘発を行った症例は7例あり,うち2例の出生体重は週数相当であった.
【考察】
当院における胎児推定体重は文献的な報告よりも良好であった.しかしながら,子宮内胎児発育不全で医療介入をした症例で正しい診断がされていなかった症例もあり,限超音波診断の限界についても考慮する必要があると考えられる.