Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.966(2018年)→0.898(2019年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2016 - Vol.43

Vol.43 No.Supplement

一般口演
乳腺 乳腺①

(S688)

乳房エラストグラフィ自動化技術による再現性向上の検討

Improvement of reproducibility by automation technique in Breast Elastography

脇 康治1, 村山 直之1, 藤原 洋子1, 樫山 貴広3, 須田 昌弘3, 中島 一毅2

Koji WAKI1, Naoyuki MURAYAMA1, Yoko FUJIHARA1, Takahiro KASHIYAMA3, Masahiro SUDA3, Kazutaka NAKASHIMA2

1日立アロカメディカル株式会社第一技術開発部, 2川崎医科大学総合外科学, 3日立アロカメディカル株式会社メディカルシステムソフト開発部

1Engineering R&D Department1, Hitachi Aloka Medical, Ltd., 2Department of General Surgery, Kawasaki Medical School, 3Medical Systems Software R&D Dept., Hitachi Aloka Medical, Ltd.

キーワード :

【目的】
Strain Elastographyは,体表,消化器,外科領域等への応用が進み,多くの発表や論文報告がある.乳腺領域において良悪性鑑別の定量的指標として脂肪部と腫瘍部のStrainを比により数値化するFat Lesion Ratio(以下FLR)が用いられている.しかし,エラストグラフィの撮像,FLR計測を行うフレームの選択,各ROI設定など検査者の技術に依存するバイアスが多いことや,操作に時間がかかる課題があった.今回,検査者依存のバイアス低減と手技の簡便化を目的に,再現性の高いFLRの自動化計測技術を開発し,性能評価試験を実施したので報告する.
【対象と方法】
ファントム(乳腺の解剖学的構造を模擬しており,3種類の硬さ異なるターゲットを内包)を用い,2人の検査者が,JSUM Elastographyガイドラインに記載されているNo Manual Compression法にて5秒程度撮像し,フレーム選択とFLR計測ROI選択を手動で行うManual Strain Ratio(以下MSR)と,以下2つの自動化アルゴリズムを組み合わせた自動Strain Ratio計測(以下ASR)を実施し比較した.
アルゴリズム1 経時的なひずみの偏り指標を用い,偏りが少ないフレームを自動的に選択する(Auto Frame Selection)
アルゴリズム2 輝度情報,輝度勾配,ひずみ情報をベースとして,腫瘍と脂肪の領域内にROIを自動で設定し(対象とする腫瘍位置だけは検査者が指定),FLR計算を行う(Assist Strain Ratio)
【結果】
MSRでのFLRの結果を図1,ASRによるFLRの結果を図2に示す.MSRとASRにおける検査者間の相関は,それぞれ0.93と0.98であった.またMSRにおいて検査者Aと検査者Bの結果の%CVは0.17と0.13であり,ASRでは検査者Aと検査者Bの結果の%CVは0.08と0.07を示した.
【纏め】
ファントムによる試験では,ASRは簡便に安定した定量的指標が得られると共に,再現性も向上しており,エラストグラフィの精度管理に寄与するものと考える.