Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.966(2018年)→0.898(2019年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2016 - Vol.43

Vol.43 No.Supplement

一般口演
乳腺 乳腺①

(S686)

乳房エラストグラフィー検査におけるFLRに影響を与える因子について

Factors affecting the FLR

原 由起子, 櫻井 健一, 鈴木 周平, 松本 京子, 和賀 瑛子, 飯塚 美紗都, 平野 智寛, 榎本 克久, 天野 定雄

Yukiko HARA, Kenichi SAKURAI, Syuhei SUZUKI, Kyoko MATSUMOTO, Eiko WAGA, Misato IIZUKA, Tomohiro HIRANO, Katsuhisa ENOMOTO, Sadao AMANO

日本大学医学部乳腺内分泌外科

Breast and Neuroendocrine Surgery, Nihon University

キーワード :

乳房超音波検査においてエラストグラフィー検査が普及してきており,半定量的な硬さの評価方法として,FLRがしばしば用いられている.今回はFLRの精度について,病変の大きさ,病変の存在する深さについて検討した.対象は過去半年間にFLRを測定しかつ生検を行った158例である.腫瘤性病変が139例,非腫瘤性病変が19例であった.平均年齢は52.7±12.8歳,FLRの平均は11.7±33.0であった.生検の結果,悪性病変は65例,良性病変は93例であった.
全症例について検討すると,FLRのカットオフ値を4.8としたとき,感度80.0%,特異度89.2%であり,最も良悪性の鑑別に有用であった.病変の大きさについて群別に検討すると,1cm未満の40例では感度71.4%,特異度96.1%,1から2cm未満の80例では感度82.8%,特異度90.2%,2cm以上の31例では感度70.5%,特異度71.4%であった.病変の存在する深さについて群別に検討すると,1cm未満の59例では感度55.0%,特異度90.0%,1から1.5cm未満の64例では感度88.9%,特異度91.9%,1.5cm以上の35例では感度94.1%,特異度83.3%であった.
今回の検討ではFLRは病変の大きさ1から2cm,病変の存在する深さ1から1.5cmで最も精度が高かった.