Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.966(2018年)→0.898(2019年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2016 - Vol.43

Vol.43 No.Supplement

一般口演
消化器 肝:一般②

(S666)

可変型電極針VIVA RF electrodeを用いたRFAの初期経験

Radiofrequency thermal ablation using a new adjustable RF electrode, VIVA RF system; initial experience in our hospital

木村 達1, 坂本 梓1, 米門 秀行1, 那須 章洋1, 喜多 竜一1, 西島 規浩1, 齋藤 澄夫1, 谷口 敏勝2, 大﨑 往夫1

Toru KIMURA1, Azusa SAKAMOTO1, Hideyuki KOMEKADO1, Akihiro NASU1, Ryuichi KITA1, Norihiro NISHIJIMA1, Sumio SAITO1, Toshikatsu TANIGUCHI2, Yukio OSAKI1

1大阪赤十字病院消化器内科, 2大阪赤十字病院超音波室

1Department of Gastroenterology and Hepatology, Osaka Red Cross Hospital, 2Department of Diagnostic Ultrasound, Osaka Red Cross Hospital

キーワード :

【目的】
経皮的RFAの新しいデバイスとして,昨年,本邦にて認可された可変型電極針(VIVA RF electrode),(メディコスヒラタ,STARMed Co.,Ltd)を使用する機会を得たので,その初期使用経験を報告する.
【対象・方法】
対象は2015年5月から10月に当院でVIVA RF electrodeを用いて超音波誘導下に経皮的にRFAを施行した肝悪性腫瘍患者59例,男女比7:3,平均年齢69.8才である.HCC57例76結節,meta2例,3結節の計79結節(平均腫瘍径1.7cm,0.5-4.5cm)に対しのべ67セッションのRFAを行った.使用したVIVA RF electrodeは,モノポーラ型,17Gx10〜25cm長の水冷,短針の電極針である.従来の短針のデバイスと異なり,被覆部分を移動させることにより通電部の長さを0.5cmから3cmまで0.5cm刻みの6段階の電極針として使用できる可変型を特徴とする.Generatorは,周波数480KHz,最大出力200Wattsである.出力は,Generatorの3種類(General Mode, Auto Mode, Continuance Mode)の出力モードの内,主としてGenral Modeを用いた.
【成績】
電極針を,1種類,2種類,3種類の設定で用いたセッションは,それぞれ48/17/2セッションであった.2種類以上の設定を利用した理由は,複数結節の治療,重ね焼きのためがそれぞれ11/8セッションであった.2cm,3cm電極として一回穿刺一回凝固した際の凝固サイズ(長径x短径cm)を検討したところ,それぞれ2.6x1.9(n=7),3.6x2.8(n=12)で,従来のデバイスと有意な差はなかった.安全性に関して,重篤な早期合併症として胸腔内出血,腹腔内出血をそれぞれ1例認めた.水浸下で,超音波B-modeでの電極針の視認性について従来のデバイスと比較したところ,先端の視認性は同様に良好であったが,絶縁部の視認性について若干の差違を認めた.
【考案】
使用感は従来の水冷の短針デバイスと同様であった.可変型のため,同一セッションで通電部の長さを変えて使用ができることや,複数の種類の電極針を揃えておく必要がないことなど,従来のデバイスに比しメリットがある.今後は引き続き長期成績を検討していく予定である.