Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.677(2017年)→0.966(2018年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2016 - Vol.43

Vol.43 No.Supplement

一般口演
消化器 肝血流

(S663)

造影Superb Micro-vascular Imagingは持続的で高精細な肝腫瘤の血流描出を可能にする

Contrast-enhanced Superb Micro-vascular Imaging enables us to depict continuously the feeding artery of hepatoma with high resolution

杉原 誉明, 孝田 雅彦, 岡本 敏明, 三好 謙一, 的野 智光, 磯本 一

Takaaki SUGIHARA, Masahiko KODA, Toshiaki OKAMOTO, Kenichi MIYOSHI, Tomomitsu MATONO, Hajime ISOMOTO

鳥取大学医学部附属病院消化器内科

Department of Gastroenterology,, Tottori University Hospital

キーワード :

【目的】
Superb Micro-vascular Imaging(SMI)は東芝メディカルシステムズ社が開発した,低流速の血流を非造影で描出できる新しいイメージング技術である.Mechanical index(MI)を調整し,低音圧にする事で超音波造影剤を併用したSMIを実施する事が可能で,より高精細な血流描出が期待される.今回,多血性の肝腫瘍病変に対して造影超音波(CEUS)とCE-SMIを行い,血流描出能を比較した.
【方法】
超音波診断装置はAplio500,3.5MHzコンベックスプローブを用いた.肝腫瘤に対してSonazoid® 0.01 ml/kgを急速静注し,血管相,後血管相を観察した後に,MI値を0.3-0.5の間に設定してCE-SMIを実施した.CE-SMIはCEUSの血管相と比較した.評価項目は3段階(0:明らかな腫瘍血流を認めない,1:腫瘍血流を認めるが不明瞭,2:明瞭な腫瘍血流を認める)とした.
【結果】
対象は6例(男性5例,女性1例)の8病変で,肝細胞癌6病変(塞栓後2病変),神経内分泌腫瘍(NET)2病変であった.病変内の栄養血管の3段階評価(0:1:2)はCEUSでそれぞれ0:5:3病変,CE-SMIで0:3:5病変であり,CE-SMIの方が,より高感度に腫瘍血流を描出する事が可能であった.したがって,造影剤を追加することなく描出できることが長所であった.
【考察】
今回の検討では,CE- SMIはCEUSに比較し,肝腫瘍の腫瘍血流描出能は優れていた.通常CEUS実施後にも血流を持続的に何度でも評価できるため,複数病変の評価,局所治療補助,治療効果判定に有用な技術と考えられる.