Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.966(2018年)→0.898(2019年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2016 - Vol.43

Vol.43 No.Supplement

一般口演
消化器 胆・膵②

(S652)

Shear Wave Elastographyによる膵硬度の検討

A study of pancreatic elasticity(hardness) by Shear Wave Elastography

中村 克也1, 平賀 真雄1, 坂口 右己1, 佐々木 崇1, 塩屋 晋吾1, 林 尚美1, 大久保 友紀1, 川村 健人1, 有馬 大樹1, 重田 浩一朗2

Katsuya NAKAMURA1, Masao HIRAGA1, Yuuki SAKAGUCHI1, Takashi SASAKI1, Shingo SHIOYA1, Naomi HAYASHI1, Yuki OOKUBO1, Kento KAWAMURA1, Daiki ARIMA1, Kouichirou SHIGETA2

1霧島市立医師会医療センター超音波検査室, 2霧島市立医師会医療センター消化器内科

1Department of Ultrasound, Kirishima Medical Center, 2Department of Gastroenterology, Kirishima Medical Center

キーワード :

【はじめに】
肝疾患患者に対する肝硬度測定法としてShear Wave Elastographyによる検討が多くなされ報告がされている.膵臓でもShear Wave Elastographyを使用した膵硬度に関する報告が多少あるがまだ少なく,特に正常膵の値の報告は限られている.
そこで我々は,Shear Wave Elastographyにより膵疾患のない例の膵硬度を測定し,超音波画像や身体的因子との関連性を検討したので報告する.
【対象および方法】
対象はH27年10月から11月に腹部超音波検査を施行した膵疾患のない61例,男性21例女性40例,平均年齢56歳(20〜85歳),患者背景は健常ボランティア27例,B,C,NASHなどの肝疾患患者16例,消化管腫瘍切除術後8例,その他10例である.
Shear Wave Elastographyによる膵硬度計測は,東芝社製Aplio500,3.5MHzコンベックスプローブを使用し,仰臥位にて膵体部中央に1cm×1cmのROIを設定,3回計測しその平均値とした.
膵臓の輝度計測はJ-MAC社製VOXBASE viewerの計測機能を使用し,Bモード画像でShear Wave ElastographyのROIと同じ位置の輝度を3回計測し平均値とした.
計測した膵硬度と,超音波画像から計測した膵臓の輝度,年齢,性別,BMIとの関連性を検討した.
【結果】
①膵硬度の測定値は全体平均2.27m/s,男性平均2.39m/s,女性平均2.20m/sで,膵輝度の測定値は全体平均96.2,男性平均97.7,女性平均95.4で,男女間で有意差を認めなかった.
②年齢と膵硬度に相関を認めず,超音波画像の膵輝度と膵硬度に相関を認めなかった.
③BMIと膵硬度に相関を認め,BMIが高くなるにつれ膵硬度が高くなる傾向にあった.
④年齢と膵輝度に相関を認め,年齢が高くなるにつれ超音波画像の膵輝度が上昇する傾向にあった.
【結語】
従来言われているように,年齢と膵輝度との相関を認めたが,膵硬度との相関は認めないという結果であった.
今後,更に症例数を増やし,検討を行っていきたい.