Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.966(2018年)→0.898(2019年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2016 - Vol.43

Vol.43 No.Supplement

一般口演
消化器 胆・膵①

(S648)

超音波画像による胆嚢形態と胆石保有率の検討

Examination of a gallbladder form and the gallstone possession rate with the supersonic ultra sound image

坂井 貴光1, 阪上 順一2, 保田 宏明2, 十亀 義生2, 加藤 隆介2, 土井 俊文2, 小森 敏明1, 伊藤 義人2

Takamitsu SAKAI1, Jyunnichi SAKAGAMI2, Hiroaki YASUDA2, Yoshio SOGAME2, Ryuusuke KATOU2, Toshifumi DOI2, Toshiaki KOMORI1, Yosito ITOU2

1京都府立医科大学附属病院臨床検査部, 2京都府立医科大学附属病院消化器内科

1Depertment of Clinical Laboratory Medicine, Kyouto Prefe University of Medcine, 2Depertment of Gastrointestinal Medicine, Kyouto Prefe University of Medcine

キーワード :

【はじめに】
胆石症は急性胆嚢炎,急性胆管炎,急性膵炎のリスクとなり,胆道癌との関連性もありえる.胆石保有率は国別に大きく異なり,わが国での胆石保有者は1200万人に及ぶとの試算もあるが,胆嚢の形態と胆石保有率に関する系統だった報告はない.今回,腹部超音波画像にて分類した胆嚢の形態と胆石保有率について考察を加えた.
【対象と方法】
2014年1月から2015年9月までに当院で腹部超音波検査を受けた症例のうち胆石を認めない228例(60.6±16.6歳,M:F=90:138),胆石を認めた489例(66.0±11.9歳,M:F=234:255)を対象とした.65歳を境に若年/高齢に区分した.胆嚢形態は洋ナシ型/非洋ナシ型に分類した.胆石の部位を頚部/底部/広範囲に分類した.
【成績】
胆石保有率は有意に女性に多く(P=0.037),男性非洋ナシ型の胆石保有率が有意に高かった(P=0.0027)が,女性は胆嚢形態による胆石保有率に有意差は認めなかった(P=0.12).非洋ナシ型での胆石部位は有意に胆嚢頚部に少なかった(P<0.0001).非洋ナシ型は女性36.3%,男性39.5%にみられ,有意差はなく(P=0.42),若年者,高齢者とも非洋ナシ型の比率に有意差はみられなかった.
【考察】
超音波画像における胆嚢形態は加齢による変化は少なかった.男性の非洋ナシ型は胆石発生の高リスクであるが,女性では明らかな関連性はなかった.非洋ナシ型では胆嚢頚部以外での胆石がある場合が多く,超音波検査では体部や底部の観察を厳にすべきと考えられる.