Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.966(2018年)→0.898(2019年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2016 - Vol.43

Vol.43 No.Supplement

一般口演
消化器 胆・膵①

(S648)

胆嚢疾患の診断におけるSuperb Micro-vascular Imagingの有用性

Usefulness of Superb Micro-vascular Imaging in the diagnosis of gallbladder disease

中岡 和徳, 橋本 千樹, 菅 敏樹, 嶋崎 宏明, 中野 卓二, 村尾 道人, 川部 直人, 吉岡 健太郎

Kazunori NAKAOKA, Sennju HASHIMOTO, Toshiki KAN, Hiroaki SHIMAZAKI, Takuzi NAKANO, Michihito MURAO, Naoto KAWABE, Kenntaro YOSHIOKA

藤田保健衛生大学肝胆膵内科

Department of Liver, Biliary Tract and Pancreas Diseases,, Fujita Health University

キーワード :

【目的】
近年,微細で低流速の血流を描出可能としたSuperb Micro-vascular Imaging(SMI)が開発され特に肝疾患領域でその有用性が報告されている.我々は,侵襲なく施行できるSMIが胆道疾患の診断に対して有用であるが否かをレトロスペクティブに検討した.
【方法】
2014年12月から2015年11月までにSMI(TOSHIBA Aplio500を使用)で観察した胆嚢疾患28例.内訳は胆嚢癌:10例,胆嚢ポリープ:16例,胆嚢腺筋腫症:12例(限局型5例,分節型4例,びまん型3例).確定診断は,胆嚢癌では手術での病理診断が5例,非切除のため造影CTでの診断が5例.胆嚢ポリープは手術での病理診断が1例,画像での経過観察が15例であり腹部超音波検査のみが10例.胆嚢腺筋腫症は全例経過観察しており,9例がMRCP,2例が造影CT,1例がEUSを追加で検査している.
胆道病変をB-mode画像で観察後,SMI法を行い病変内部の血管構造を観察した.SMIの設定はframe rate:40-60/sec,流速レンジ1-2cm/sec程度とした.
【結果】
胆嚢癌では10例全ての症例で腫瘤内に樹枝状の血管構築が観察された.一方胆嚢ポリープは基部に直線状の血管が10例に観察されたが,6例では内部に血流の描出がされなかった.
胆嚢腺筋腫症では8例に壁肥厚部に血管が観察されたが,RASには血流は描出されなかった.4例は壁肥厚部に血流の描出ができなかった.
【結論】
SMIで観察すると,胆嚢腫瘤内の血管構築像の違いが認められた.胆嚢隆起性病変に対しては,通常の腹部超音波検査に加えSMIで観察することで,侵襲なく病変の血管構造を把握できるため有用である可能性がある.今後症例数を増やして検討していきたい.