Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 1.878(2021年)→1.8(2022年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2016 - Vol.43

Vol.43 No.Supplement

一般口演
循環器 他臓器疾患と心機能

(S605)

C-PAP治療の質は心機能,心血行動態改善に影響する

Quality of C-PAP is associated with Improvement Degree of LV Systolic Function and Hemodynamics in Hypertensives with Sleep Apnea Syndrome

茅野 博行, 松井 泰樹, 福岡 裕人, 安達 太郎, 木庭 新治, 小林 洋一

Hiroyuki KAYANO, Taiju MATSUI, Hiroto FUKUOKA, Taro ADACHI, Shinji KOBA, Youichi KOBAYASHI

昭和大学医学部内科学講座循環器内科学部門

Department of Medicine, Division of Cardiology, Showa University

キーワード :

【目的】
海外では睡眠時無呼吸症候群に対する持続陽圧換気(C-PAP)治療は夜間4時間以上行うことでより大きな降圧効果が発揮されると報告されているが,日本人におけるC-PAP治療の質と心血行動態を比較した研報告は少ない.本研究は睡眠時無呼吸症候群患者におけるC-PAP治療の質と降圧,心機能の変化について検討した.
【対象と方法】
中等度および重症(低呼吸無呼吸指数;AHI≧15)の睡眠時無呼吸患者51例(平均年齢65.0±9.9歳)を対象としC-PAP治療を日に4時間以上使用と月に70%以上使用を基準に以下の3群に分けた.対照群(13例,内服加療のみでC-PAP治療なし), C-PAP不良群(17例,日に4時間未満使もしくは月に70%未満使用), C-PAP良好群(21例,日に4時間以上使かつ月に70%以上使用).3群間における治療前と治療後(2.2±0.6年)における血圧,心拍数,心機能の変化を比較検討した.心機能は従来の心エコー図指標に加えて2Dスペックルトラックキング法を用いて左室の長軸,壁厚,円周方向の収縮率(%)を評価した.使用した超音波装置は東芝社製のArtidaである.
【結果】
図に示す.
【結果】
C-PAP治療は降圧および心拍数を低下させるだけではなく,左室の縦方向の収縮能も改善させた.そしてC-PAPの質は改善の程度に影響した.