Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.677(2017年)→0.966(2018年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2016 - Vol.43

Vol.43 No.Supplement

一般口演
循環器 その他

(S597)

経胸壁心エコー図検査における女性患者の検者性別希望の実際

Female patients do not necessarily prefer female sonographers for echocardiography

黒沢 幸嗣1, 角野 博之2, 岡田 顕也2, 反町 秀美1, 吉田 くに子1, 小保方 優1, 町田 哲男2, 倉林 正彦1, 村上 正巳2

Koji KUROSAWA1, Hiroyuki SUMINO2, Kenya OKADA2, Hidemi SORIMACHI1, Kuniko YOSHIDA1, Masaru OBOKATA1, Tetsuo MACHIDA2, Masahiko KURABAYASHI1, Masami MURAKAMI2

1群馬大学医学部附属病院循環器内科, 2群馬大学医学部附属病院検査部

1Department of Cardiology, Gunma University, 2Department of Clinical Laboratory Medicine, Gunma University

キーワード :

【背景】
経胸壁心エコー図検査(TTE)では少なからず胸部を露出して施行する必要がある.女性患者,特に若年の女性患者では羞恥心などの問題から男性技師が検査を行うことが困難な場合もある.患者によっては強く女性技師を希望することがあり,女性患者のTTEを男性技師が行いトラブルになる可能性もある.
当院では2013年10月より,女性患者に対して「検者の性別の希望」を検査前に確認し,希望に沿って検査を行う取り組みを実施し,患者ニーズに応じた検査を施行している.その結果について検討した.
【方法】
当院ではTTEのために来院した女性患者に対して検査前にアンケートを行っている.
1)女性検者希望,2)男性検者・女性検者どちらでもよい,という検者の性別に関する希望を女性スタッフが質問し,その希望に沿って検者の割り振りを行なっている.今回そのデータを後ろ向きに解析した.
【結果】
2013年10月から2015年9月の2年間に生理検査室でTTEを施行した女性患者1088人(のべ1274人)を対象とした.平均年齢は60.3±17.5歳であった.
女性検者を希望した人は455人(41.8%),どちらでもよいとした人は631人(58.0%)であった(男性検者を希望した人が2人(0.2%)).
女性検者を希望する女性患者は,図のように年齢とともに減少傾向ではあったが,10〜20代の若年女性でも39%(27/70)は検者の性別希望はなく(すなわち男性検者による検査でも構わないと回答),80-90代の女性でも女性検者を希望する人は21%(25/120)認めた.
【考察】
群馬県内及び近隣での主要施設でのアンケートによれば,明確な基準はないものの50歳前後を目安にそれより若年であれば女性検者が,それより高齢であれば男性検者が検査するなどの傾向があった.しかしながら高齢の女性でも女性検者を希望する患者が少なからず存在した.また逆に若年女性であっても検者の性別にこだわらない例も多く見られた.各施設でのマンパワーの問題・検者の技量の違いなどの問題もあるが,TTEおいては患者のニーズにあった検者の性別も考慮することも必要と考えられた.