Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.677(2017年)→0.966(2018年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

一度このページでloginされますと,Springerサイト
にて英文誌のFull textを閲覧することができます.

cover

2016 - Vol.43

Vol.43 No.Supplement

一般口演
循環器 右心機能・運動負荷

(S581)

自転車エルゴメータでの漸増運動負荷とハンドグリップ負荷中の血行力学指標変化の乖離

Differences in the changes in hemodynamic parameters between bycycle ergometer exercise and handgrip test

田中 みどり1, 菅原 基晃1, 小笠原 康夫2, 仁木 清美3, 泉 唯史4

Midori TANAKA1, Motoaki SUGAWARA1, Yasuo OGASAWARA2, Kiyomi NIKI3, Tadafumi IZUMI4

1姫路獨協大学医療保健学部, 2川崎医科大学医学部, 3東京都市大学医工学科, 4北海道医療大学リハビリテーション科学部

1HEAITH CARE SCIENCE, HIMEJI DOKKYO UNIVERSIY, 2MEDICAL SCIENCE, KAWASAKI MEDICAL SCHOOL, 3MEDICAL ENGINEERING, TOKYO CITY UNIVERSITY, 4REHABILITATION SCIENCE, HEALTH SCIENCE SCHOOL of HOKKAIDO

キーワード :

【目的】
自転車エルゴメータによる漸増運動負荷(IE)とハンドグリップ負荷(HG)による血行力学指標の変化を解析する.
【方法】
対象は健康な若年男性10名(年齢21±0.8歳).IEとHGは同一被験者で別の日に測定した.左室の心収縮性の指標として頸動脈エコーで測定したwave intensity(WI)の収縮初期のピーク値W1を用いる:WI=(dP/dt)(dU/dt),Pは血圧,Uは頸動脈血流速度,tは時間.IEは20Wでの運動開始より1分間20W増加のランプ負荷でPeakVO2に達するまで行い,HGは安静時から3分間の一定HG(最高握力の1/3)持続中の各指標の変化を測定,それぞれの指標の心拍数(HR)に対する関係を線形回帰モデルで解析した.
【結果】
IE,HGともにHRは増加した.IE,HGともに,HRの上昇と共に,収縮期血圧(IE:r2 = 0.69, p<0.0001,HG:r2 = 0.18, p<0.0005),拡張期血圧(IE:r2 = 0.22, p<0.0001,HG:r2 = 0.27, p<0.0001)は有意に上昇した.W1(左図)と最大血流速度Max Uは,IEで有意に上昇した(W1:r2 = 0.52, p<0.0001,Max U:r2 = 0.06,p<0.05).一方,HGでは,W1(右図)とMax Uは有意に減少した(W1:r2 = 0.06, p<0.005,Max U:r2 = 0.14, p<0.005).
【結論】
収縮期血圧,拡張期血圧,HRは,IEにおいてもHGにおいても有意に増加した.しかし,W1とMax Uは,IEにおいては有意に増加したが,HGにおいては有意に減少した.この乖離が生ずるメカニズムについては,さらなる検討が必要である.