Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.966(2018年)→0.898(2019年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2016 - Vol.43

Vol.43 No.Supplement

一般口演
工学基礎 生体作用

(S537)

1cm×1cm開口の遮蔽板を用いた超音波パワー測定の実際

Actual ultrasonic power measurement using 1cm×1cm aperture in a mask

酒井 亮一, 本川 勝史, 蛯名 則和, 小宮 海志, 荒平 徳之, 大江 一太, 宮村 昌史, 松丸 海太, 澤田 武雅, 内藤 みわ

Ryoichi SAKAI, Katsufumi MOTOKAWA, Norikazu EBINA, Kaishi KOMIYA, Noriyuki ARAHIRA, Ichita OE, Masashi MIYAMURA, Umita MATSUMARU, Takenori SAWADA, Miwa NAITO

日立アロカメディカル株式会社第一メディカルシステム技術本部

Products R&D Department 1, Hitachi Aloka Medical, Ltd.

キーワード :

【背景】
超音波による熱的作用の安全性を評価する指標にTI(Thermal Index)がある.この指標の決定方法はIEC 62359に記載されているが,2010年の改版に伴いTIS(軟部組織のTI)の計算式が修正され,正方形(1cm×1cm)に開口を制限した超音波パワーを使用するようになった.この値は振動子の開口および走査形状から計算によって求めても良いことになっているが,今回,再現性が高い計測手法である天秤法を用いて,1cm×1cm開口の遮蔽板通過後の超音波パワーを実測により評価した.
【目的】
1cm×1cm開口の遮蔽板を用いた超音波パワー測定を実施し,実測値と机上計算値を比較することで,実測における問題点や課題を検証する.
【方法】
表裏に吸音機能を有する板材に,1cm×1cmの開口を持つ金属枠を挿入することで,不要反射を抑制した遮蔽板を作製した[Fig.].この遮蔽板を天秤法の受圧板とプローブの間に設置することにより,1cm×1cmに開口を制限した場合の超音波パワー測定を実施する.実験に使用した装置はARIETTA70,プローブはL441(リニア).送信条件は走査モードと非走査モードの二種類で行なった.
【結果・考察】
プローブの能動素子面が遮蔽板開口部の直下を通過する際の超音波パワー推定値と,本測定の結果は非常に高い相関を示した(R=0.99)が,絶対値としては,実測値の方がやや過小評価される傾向を示した.この要因としては,1cm×1cm開口の遮蔽板を使用した際の測定系の位置決め精度や,超音波ビームが開口部を通過する際に生じる音響的な減衰が関与していると考えられた.
今回の実験により実測における問題点と課題を確認することができたので,今後の測定精度向上に反映したい.
【参考文献】
[1]IEC 62359 Ed.2 2010: Ultrasonics - Field characterization - Test methods for the determination of thermal and mechanical indices related to medical diagnostic ultrasonic fields
[2]IEC 61161 Ed.3,2013: Ultrasonics - Power measurement - Radiation force balances and performance requirements