Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.966(2018年)→0.898(2019年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2016 - Vol.43

Vol.43 No.Supplement

奨励賞演題
奨励賞演題 体表臓器 奨励賞演題 体表臓器

(S528)

乳癌における造影超音波を用いた血管密度定量法

Quantitative analysis of microvessel density in invasive breast cancer by using contrast-enhanced ultrasound imaging

森 菜緒子

Naoko MORI

東北大学放射線診断科

Diagnostic Radiology, Tohoku University

キーワード :

【背景と目的】
乳癌の造影超音波では,time-intensity curves(TIC)解析でのpeak intensity(PI)とarea under the curve(AUC)が組織学的血管密度(microvessel density : MVD)と相関することが報告されている.しかしながら,症例間の比較では深さやdepthによる影響を排除できないことが問題である.本研究の目的は,浸潤性乳癌において新しいバブル検出法を用いたenhancement area ratioがMVDと相関するかどうか確認することである.
【対象と方法】
2014年8月から2015年3月に造影超音波を施行した28例の浸潤性乳癌症例を対象とした.新法では造影前のB-mode画像で腫瘍全体を囲むようなsegmentationを行い,造影されるareaとsegmentationされた腫瘍全体のareaの比(enhancement area ratio)をpeakとdelayed phase(50-54,55-59,60-64,65-69s)で算出した.TIC解析では,最も強く早く増強されるところに3つのregions of interest(ROI)を置き,PIとAUCを算出し,それぞれで3つのROIの平均を求めた.すべてのパラメータを2人のobserverで別々に算出し,手術標本から得られるMVDとの対比を行った.
【結果】
新法でのpeakとdelayed phase(50-54,55-59,60-64,65-69s)のenhancement area ratioはいずれもMVDと相関した(r=0.65,0.65,0.74,0.69 and 0.65; P=0.0003,0.0007,<.0001,0.0002 and 0.0003).級内相関係数はalmost perfect(0.976,0.976,0.970,0.967 and 0.977)であった.TIC解析ではPIとAUCは有意にMVDと相関した(r=0.72 and 0.57; P=<.0001 and 0.0023)が級内相関係数はsubstantial(0.666 and 0.732)であった.
【結語】
新法から得られるenhancement area ratio(特にdelayed phase)は信頼性を持ってMVDと相関した.