丸上 永晃, 平井 都始子

Nagaaki MARUGAMI, Toshiko HIRAI

奈良県立医科大学中央内視鏡・超音波部

Endoscopy and Ultrasound, Nara Medical University

キーワード :

副腎は小さな臓器ではあるものの良悪様々な腫瘍が生じうるのに加え，内分泌臓器であるが故に臨床症状も多彩である．腫瘍に関連した臨床所見より発見される場合もあるが，近年の画像検査の機会の増加により，偶然に腫瘍が発見されることも少なくなく，画像の役割は増してきている．
今回のパネルディスカッションでは，副腎腫瘍の様々なモダリティーの中で超音波以外のモダリティーの特徴を述べた上で，代表的な副腎疾患の画像所見について解説する．また鑑別診断に有用なフローチャートについても触れたい．さらには，副腎腫瘍を呈する系統的疾患にも述べる．