Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.677(2017年)→0.966(2018年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2016 - Vol.43

Vol.43 No.Supplement

特別プログラム 消化器
ワークショップ 消化器 Joint(JSUM・AFSUMB Joint Session)(English) びまん性肝疾患の超音波診断

(S365)

粒子解析を用いた慢性肝疾患の線維化診断

Quantitative sonographic image analysis using particle analysis for evaluation of liver fibrosis

松本 直樹1, 小川 眞広1, 熊川 まり子1, 渡邊 幸信1, 高安 賢太郎1, 平山 みどり1, 三浦 隆生1, 中河原 浩史1, 森山 光彦1, 高山 忠利2

Naoki MATSUMOTO1, Masahiro OGAWA1, Mariko KUMAGAWA1, Yukinobu WATANABE1, Kentaro TAKAYASU1, Midori HIRAYAMA1, Takao MIURA1, Hiroshi NAKAGAWARA1, Mitsuhiko MORIYAMA1, Tadatoshi TAKAYAMA2

1日本大学医学部消化器肝臓内科, 2日本大学医学部消化器外科

1Division of Gastroenterology and Hepatology, Department of Medicine, Nihon University School of Medicine, 2Department of Digestive Surgery, Nihon University School of Medicine

キーワード :

【目的】
粒子解析は画像解析の手法の一つで,あらゆるレベルで視認される粒子の一つ一つの形状を解析するものである.バイオイメージング,工業業務における品質管理,天文学など幅広い領域で使用されている.今回,本手法を慢性肝疾患の超音波診断に用い,切除組織と比較したので報告する.
【方法】
対象は2014年7月-2015年12月に当院で肝切除が行われた66例.使用装置はLOGIQ S8,E9(GE),探触子は9L.肋間走査で得た非腫瘍部の肝表面近くのBモード像を使用した.画像解析ソフトImageJ(オープンソース)を用いて2値化し,スペックルパターンを粒子の集合と見做して解析した結果と,切除肝の線維化(F0-F4)との相関を検討した.Depthは6cm,Gainは65,Focusは画面下端とした.また,Fibroscan 502 Touch(Echosens)で得られた肝硬度との相関を検討し,粒子解析を加えることで当てはまりが良くなるか検討した.
【成績】
1.線維化と相関を示したのは,水平フェレ径(r=0.249,p=0.046),平均値の尖度(r=-0.296,p=0.017),平均値(r=-0.376,p=0.002),最小フェレ径(r=0.310,p=0.012),最適楕円の短径(r=0.336,p=0.006),平均値の歪度(r=0.306,p=0.013)であった.多変量解析では平均値が有意であった.2.肝硬度と相関を示したのは平均値(r=-0.288,p=0.021)のみであった.3.肝硬度のF因子に対する単回帰分析ではr2=0.442,p<0.001.粒子解析のうち,1.で有意となった因子も投入して重回帰分析を行うと,水平フェレ径と肝硬度が有意であった.F因子は-6.984+0.019×(水平フェレ径)+0.079×(肝硬度)の回帰式でr2=0.531,p<0.001となった.
【結論】
粒子解析は慢性肝疾患の線維化診断に有用である可能性が考えられた.