Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.966(2018年)→0.898(2019年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2016 - Vol.43

Vol.43 No.Supplement

特別プログラム 消化器
パネルディスカッション 消化器 3 体外式超音波検査による膵スクリーニングの限界と対策

(S336)

US,CT,MRCPにおける膵描出改善に資する医薬品経腸栄養剤の検討

Preparation use of medical nutrient for the pancreatic image quality improvement captured by US,CT, and MRCP

阪上 順一1, 2, 片岡 慶正1, 保田 宏明1, 十亀 義生1, 加藤 隆介1, 土井 俊文1, 三宅 隼人1, 間嶋 孝2, 伊藤 義人1

Junichi SAKAGAMI1, 2, Keisho KATAOKA1, Hiroaki YASUDA1, Yoshio SOGAME1, Ryusuke KATO1, Toshifumi DOI1, Hayato MIYAKE1, Takashi MAJIMA2, Yoshito ITOH1

1京都府立医科大学消化器内科, 2東近江敬愛病院消化器科

1Department of Gastroenterology and Hepatology, Kyoto Prefectural University of Medicine, 2Department of Gastroenterology, Higashiomi Keiai Hospital

キーワード :

【はじめに】
膵疾患を疑ったときに超音波検査USのはたす意義は大きい.USで膵疾患が疑われた場合,MRCP・CTで精検することが多い.われわれはUSで膵描出率を改善し,かつ,検査前に服用可能な医薬品経腸栄養剤がないか検討を加えてきた.この際,USで膵に異常が発見され,直後にMRCP・CTに移行しても,それらの画質に悪影響を及ぼさないことが要求される.
【対象と方法】
エレンタール配合内用剤®,ツインラインNF配合経腸用液®,エンシュア・リキッド®〔3種類の製品;コーヒー味・バニラ味・ストロベリー味〕,エンシュア・H®〔2種類の製品;バニラ味,バナナ味〕ラコールNF配合経腸用液®〔3種類の製品;ミルク様,バナナ様,コーヒー様,コーン様〕,エネーボ配合経腸用液®(以下,エネーボ)の12種類の医薬品経腸栄養剤を通常のMRCP・CTのシークエンスで撮像し,T2強調の信号強度を塩化マンガン四水和物内容液(ボースデル)と比較し,併せてCT値を測定した.経腸栄養剤摂取前後でMRCPを撮像した4例(全例女性,60〜70歳代,1例はCTも撮影)の画像比較を行った.US検査では既報のミルクティー法と栄養剤を比較した.膵小嚢胞をもつ4例に対してUS描出を検討した.
【成績】
12種類の医薬品経腸栄養剤で検討した結果,最もT2信号が低値でありMRCPの膵描出改善に寄与したものはエネーボであった.エネーボのCT値は75HU以上でCT画像でも腸管壁・膵と識別良好であった.エネーボ服用後のUSによる膵描出改善はミルクティー法に匹敵し,仮に緊急MRCP・CTに移行しても画質低下は認めず,かえって画質向上する可能性があった.エネーボ飲用における膵小嚢胞のUS描出は1例で不変だったが,3例は描出改善と判定した.
【考察】
エネーボ服用後のUSによる膵描出改善はミルクティー法に匹敵し,仮に緊急MRCP・CTに移行しても画質低下は認めず,かえって画質向上する可能性があった.