Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.966(2018年)→0.898(2019年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2016 - Vol.43

Vol.43 No.Supplement

特別プログラム 消化器
シンポジウム 消化器 Joint(JSUM・AFSUMB・ACUCI Joint Session)(English) 消化器疾患の診断と治療におけるEUSの役割

(S323)

当院における急性胆嚢炎に対するEUS-GBDの治療成績

Endoscopic ultrasonography-guided gallbladder drainage for acute cholecystitis

梅村 修一郎, 林 香月, 加藤 晃久, 夏目 まこと, 藤田 恭明, 吉田 道弘, 西 祐二, 近藤  啓, 坂 哲臣, 内藤  格

Shuichiro UMEMURA, Kazuki HAYASHI, Akihisa KATO, Makoto NATSUME, Yasuaki FUJITA, Michihiro YOSHIDA, Yuji NISHI, Hiromu KONDO, Tesshin BAN, Itaru NAITOH

名古屋市立大学消化器・代謝内科学

Department of Gastroenterology and Metabolism, Nagoya City Universtiy

キーワード :

【背景・目的】
急性胆嚢炎におけるドレナージ術として,経皮経肝胆嚢ドレナージ術(以下PTGBD:percutaneous transhepatic gallbladder drainage)が標準治療である.近年,超音波内視鏡(以下EUS:endoscopic ultrasonography)を用いたドレナージ術として,超音波内視鏡下胆嚢ドレナージ術(以下EUS-GBD:EUS-guided gallbladder drainage)が可能となっている.今回,急性胆嚢炎に対するEUS-GBDの治療成績を明らかにすることを目的とした.
【対象・方法】
2010年から2015年に当施設(関連病院含む)にて急性胆嚢炎に対してEUS-GBDを試みた13例を対象とし,患者背景,手技成績,偶発症に関してレトロスペクティブに検討を行った.原疾患の内訳は胆石症8例,胆嚢管癌1例,膵癌3例,胆嚢出血1例.手技は,全例で19G針を用い,EUSガイド下に胃幽門前庭部また十二指腸球部より,腫大した胆嚢に穿刺する.穿刺後に胆汁を吸引し,造影にて胆嚢内であることを確認する.その後,ガイドワイヤーを胆嚢内に留置し,瘻孔拡張を行い,内瘻あるいは外瘻チューブを留置した.
【成績】
EUS-GBD:平均年齢79.8±11.1歳,性別(N=男:女)6:7.重症度(N=軽症:中等症:重症)=1:8:4.穿刺部位(N=幽門前庭部:球部)=6:7.手技成功率100(13/13)%,奏効率100(13/13)%.平均手技時間41.3±24.4分.早期偶発症15.4(2/13)%,気腹を2例認めたが保存的治療で改善.致命率 0(0/13)%.
【結論】
当院におけるEUS-GBDは手技成功率・奏効率ともに高率であり,重篤な偶発症は認めなかった.多数例での検討が必要であるが,急性胆嚢炎におけるドレナージ術として選択肢の一つになる有用な治療法である.