Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.677(2017年)→0.966(2018年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2016 - Vol.43

Vol.43 No.Supplement

特別プログラム 消化器
シンポジウム 消化器 3 胆膵疾患の造影エコー診断up-to-date

(S318)

膵管癌診断における造影EUSの有用性

Usefulness of Contrast-enhanced EUS in the diagnosis of pancreatic ductal carcinoma

伊原 諒, 植木 敏晴, 土居 雅宗, 畑山 勝子, 永山 林太郎, 松村 圭一郎, 丸尾 達, 野間 栄次郎, 光安 智子

Ryo IHARA, Toshiharu UEKI, Masamune DOI, Katsuko HATAYAMA, Rintarou NAGAYAMA, Keiitirou MATUMURA, Toru MARUO, Eijirou NOMA, Tomoko MITSUYASU

福岡大学筑紫病院消化器内科

Gastroenterology, Fukuoka University Chikushi Hospital

キーワード :

【目的】
膵管癌における,ペルフルブタンを使用した造影EUS(以下CE-EUS)が診断に有用か否かを明らかにすること.
【対象】
2014年1月から2015年11月まで,当科で施行したEUS 810件のうち組織学的に診断され,CE-EUSを施行した膵腫瘤41例を対象とした.その内訳は膵管癌25例,腫瘤形成性膵炎13例,膵神経内分泌腫瘍3例である.
【方法】
CE-EUSはペルフルブタンを使用し,Time intensity curveを作成し,1分以内のEcho - intensity(dB)の減少率(%)(I peak - I min)×100/ I peakを算出し,各腫瘤について検討した.なお,CE-EUSは当院の倫理員会で承認された.統計解析ソフトはSPSSを用い,一元配置分散分析で解析した.
【結果】
1.CE-EUSにおけるEcho-intensity(dB)の減少率の平均値は,膵管癌60%,腫瘤形成性膵炎27%,膵神経内分泌腫瘍24%で,膵管癌は腫瘤形成性膵炎や膵神経内分泌腫瘍より減少率が大きく(p=<0.001, p=0.001),Echo-intensityの持続時間が短かったが,腫瘤形成性膵炎と膵神経内分泌腫瘍は有意差がなかった(p=0.993).まとめ:CE-EUSの検討では膵管癌は他の腫瘤に比し,造影持続時間が短かった.
【結論】
CE-EUSは,膵腫瘤の造影効果を数化することで客観的な評価ができ,腫瘤の鑑別診断,特に膵管癌か否かの診断に有用であると考えられた.