Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.966(2018年)→0.898(2019年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

一度このページでloginされますと,Springerサイト
にて英文誌のFull textを閲覧することができます.

cover

2016 - Vol.43

Vol.43 No.Supplement

特別プログラム 循環器
パネルディスカッション 循環器 3 高齢者・超高齢者における心エコー検査

(S281)

高齢者の心エコー計測値の特徴

Characteristics of Echocardiographic Measurements in an Elderly Population

大門 雅夫

Masao DAIMON

東京大学医学部附属病院検査部

The Department of Clinical Laboratory, The University of Tokyo Hospital

キーワード :

我が国でも高齢化社会に伴い,高齢者の心エコー検査を行うことが増えている.加齢は,それ自体心血管病のリスクであり,加齢に伴い心エコー計測値には様々な変化が見られる.高齢者における心エコー計測値には,生理的な加齢による変化と病的な変化が混在していることがあり,正しい解釈を行うためには加齢に伴う心エコー計測値の変化を知っておく必要がある.加齢に伴う変化で最も顕著なのは,拡張能指標の低下である.健常例でも60歳以上になると左室拡張能指標は弛緩障害パターンを示すことが多い.一方で,正常な加齢では偽性正常化パターンまで拡張能が悪化することは希で,偽正常化パターン以上の拡張能低下を見たときには,拡張障害を進行させる病的な要因を疑う必要がある.さらに,加齢に伴う拡張能指標の低下にも拘わらず,左房容積は正常な加齢だけではほとんど変化しない.このことは,左房容積すなわち単純な拡張能指標とは言えないということを示唆する.また,大動脈弁や僧帽弁にも,加齢による変性が見られる.この発表では,日本人健常人700例の心エコー計測値を調べたJAMP studyを基にして,高齢者の心エコー計測値の特徴について考察する.