Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 1.878(2021年)→1.8(2022年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2016 - Vol.43

Vol.43 No.Supplement

特別プログラム 領域横断
パネルディスカッション 領域横断 4(JSUM・JABTS共同企画) 超音波検査環境に関する工夫・アイデア 女性の視点から・男性の視点から(JSUM男女共同参画委員会共同企画)

(S211)

日本超音波医学会が取組むキャリア支援

How to offer career support to members of the Japan Society of Ultrasonics in Medicine

飯島 尋子

Hiroko IIJIMA

兵庫医科大学超音波センター

Ultrasound Imaging Center, Hyogo College of Medicine

キーワード :

女性がキャリア継続するためには,医師・技師などキャリアを積み,社会に貢献しようという気持ちを持ち続けることが最も重要であるが,一方で女性医師が働きやすい環境を整備することも必要である.
今回,女性消化器医師支援委員会では,関連する学会との共同でキャリア支援を行うことになった.消化器病学会の評議員を対象にアンケート調査を行った結果では,消化器関連学会に所属する男性医師の過酷な労働環境と比較して女性医師は,比較的配慮されている状況であったが,育児中の女性医師に対する,育児支援,復職支援についてさらに改善が必要であると思われた.
現在20歳代の女性医師は約35%,これらの医師は,10から20年後に中堅で活躍する医師たちである.このような状況を背景に,これまでの各種学会での女性医師支援について学会はなにをするべきかを考えるとき,第一にリーダーとなる男性医師の意識を変えることができれば全ての人が働く環境が好転すると考える.残念ながら現在のリーダーの多くは医学部の女性が10%以下であった時代の教育を受けており努めて意識改革を行っていかなければ決してこの難局は打開できないと考える.特に日本超音波医学会は女性の会員が多い団体であり,本セッションを通じて多くの先生方のご意見を賜り日本超音波医学会のリーダーに向けてのメッセージを送りたい.