Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.966(2018年)→0.898(2019年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2016 - Vol.43

Vol.43 No.Supplement

特別プログラム 領域横断
パネルディスカッション 領域横断 3 日本超音波医病学会が取組むキャリア支援(JSUM男女共同参画委員会共同企画)

(S209)

日本超音波医学会のキャリア支援を考える.工学系理事の立場から

Observation on carrier support of JSUM. From executive trustee in engineering side

工藤 信樹

Nobuki KUDO

北海道大学大学院情報科学研究科

Graduate School of Information Science and Technology, Hokkaido University

キーワード :

会員のキャリア支援のために学会が果たす最も基本的な機能は,学術集会を開催し,論文誌を発行することであろう.自分たちの研究や開発の成果を広く会員に向けて発信し,それに対する自由闊達な議論を通じて成果の意義と未熟な点を明らかにし,次のステップに活かす.このサイクルを回す場の提供を目指し,毎回工夫を凝らした学術集会が開催されている.
日本超音波医学会は,特に工学系に関連の深いキャリア支援の仕組みを2つ持っている.ひとつは,技術賞の授与である.この賞は,新技術を開発することで超音波医学の発展に寄与した技術者を顕彰することを目的としている.これまで,超音波診断装置の新技術,基礎研究や治療応用のための新技術が受賞している.学会が,優れた先進技術の開発に積極に取り組む企業の姿勢を支援することが重要な目的のひとつであり,企業の技術者が製品開発の一環として開発した新技術が多く取り上げられている.また,製品の新機能には直接関連しないが,安全性に関わる重要な取り組みとして工業会活動に光を当てる選奨も行われている.
もうひとつの仕組みは,研究開発班の支援である.会員で組織された開発班に研究費を提供することで,超音波医学に関する独創的研究や革新的技術開発を支援している.昨年度は,5つの研究班に総額1千万円弱の研究費が支給され,真摯な研究が進められた.研究班の提案は,書面とヒアリングの両方によりきめ細かくかつ柔軟に審査され,新分野を拓く基礎研究から日々の臨床で直面する課題の解決を目指す研究まで,ダイナミックレンジの広い課題が採択されている.支給される研究費の原資は,日超医会員から預けられる学会費である.それだけに,研究の成果を会員に還元することが強く求められる.採択課題の紹介,成果の報告は,学術集会において行われている.また,日超医の論文誌(超音波医学,Journal of Medical Ultrasonics),もしくは親学会である世界超音波医学学術連合の論文誌(Ultrasound in Medicine and Biology)に論文を投稿し,採択されることが求められる.
これらのキャリア支援の仕組みは会員に開かれているが,会員が投稿や申請などの1歩をまず踏み出さなければ取り上げられることはない.会員各位がキャリア支援の仕組みを積極的に利用されることを期待している.