Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 1.878(2021年)→1.8(2022年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2015 - Vol.42

Vol.42 No.Supplement

一般口演 循環器
全身性疾患/その他 

(S518)

心房中隔欠損症に合併した僧帽弁逆流のAmplatzer Septal Occluder治療による急性変化

Acute alteration in mitral regurgitation with atrial septal defect after the treatment with the Amplatzer Septal Occluder

内田 智子1, 西上 和宏1, 坂本 知宏1, 尾形 裕理2, 村上 未希子2, 出口 亜弥2, 田上 結貴2

Tomoko UCHIDA1, Kazuhiro NISHIGAMI1, Kazuhiro SAKAMOTO1, Yuri OGATA2, Mikiko MURAKAMI2, Aya DEGUCHI2, Yuki TANOUE2

1済生会熊本病院循環器内科, 2済生会熊本病院心臓血管エコー検査室

1Division of Cardiology, Saiseikai Kumamoto Hospital, 2Cardiovascular Echo Laboratory, Saiseikai Kumamoto Hospital

キーワード :

【背景】
心房中隔欠損症(ASD)に合併した僧帽弁逆流(MR)は,欠損孔閉鎖により左室への流入血流が増加し,MRは増加することがあると言われている.今回,Amplatzer Septal Occluder(ASO)治療によるMRの急性変化を検討した.
【対象と方法】
2012年8月〜2014年5月にASO治療をした38例(男性9例,女性29例,平均年齢54歳)の内,MRを有する軽度24例,中等度4例(1例逸脱あり)を対象とした.ASO周術期のMRについて経時変化を検討した.
【結果】
術後3日以内のMRは19例で変化がなかった.MR改善例は軽度5例,中等度3例だった.MR悪化例は中等度1例(逸脱あり)だった.
【結論】
ASDに合併したMRは,ASO治療後に不変または改善することが多かった.しかしながら,有意な僧帽弁逸脱を有する例では悪化の可能性があるため,ASO治療の適応に注意する必要がある.