英文誌(2004-)
一般口演 工学基礎
治療・生体作用
(S473)
平面波送信による超音波RF信号の非相関を用いた強力集束超音波の組織凝固モニタリング
Monitoring of High-Intensity Focused Ultrasound Lesion Formation Using Decorrelation between ultrasonic RF signals by Parallel Beamforming
佐々木 翔也1, 高木 亮1, 松浦 景子1, 吉澤 晋2, 梅村 晋一郎1
Shoya SASAKI1, Ryo TAKAGI1, Keiko MATSUURA1, Shin YOSHIZAWA2, Shin-ichiro UMEMURA1
1東北大学大学院医工学研究科, 2東北大学大学院工学研究科通信工学専攻
1Graduate School of Biomedical Engineering, Tohoku University, 2Graduate School of Engineering, Tohoku University
キーワード :
HIFU(High-Intensity Focused Ultrasound)とは,体外から超音波を集束させ,焦点領域のがん細胞などを加熱凝固させる治療法である.開腹手術を必要としないが,治療部位を直接目視することができないため,HIFU治療の正確性,安全性の向上には非侵襲なモニタリングを必要とする.その1つに超音波イメージングがある.本研究では平面波送信による高速度撮像によりHIFU照射間でRFフレームを取得し,相互相関係数を用いて比較することで凝固領域推定を行った.高速度撮像を用いるメリットの1つとして,HIFUをほぼ連続的に照射できる点が挙げられる.その結果,組織凝固によるRF信号の変化により,HIFUの焦点領域周辺で相関の低下を確認した.また,非相関領域と実際の組織凝固の発生のタイミングおよび増加の傾向に一致が見られ,HIFU治療のモニタリング手法としての有用性を示した.