Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 1.878(2021年)→1.8(2022年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2015 - Vol.42

Vol.42 No.Supplement

特別プログラム 泌尿器
シンポジウム 泌尿器 泌尿器科疾患の診療プロセスにおける超音波検査の役割(第40回日本超音波検査学会との共同企画)

(S356)

検査士への泌尿器領域教育の未来像

Future of urological area education to sonographers

千葉 裕

Yutaka CHIBA

東北公済病院女性骨盤底再建センター

Female Pelvic Floor Reconstructive Surgery Center, Tohokukosai Hospital

キーワード :

今年第30回の超音波検査士認定試験が行われ,約60名の方が泌尿器科領域の受験をされたが,現在までの泌尿器科領域の認定超音波検査士は約1200名になる.また昨年第3回の指導検査士認定試験も行われたが,この腹部領域の指導検査士の試験には,消化器領域に婦人科領域と泌尿器科領域も含まれている.このように現在までそして将来も泌尿器科領域は超音波検査には重要な領域のひとつと考えられるが,一方で腎泌尿器科領域の超音波専門医は全国で50名しかおらず,日常診療の場において泌尿器科領域の超音波診断に様々な問題が起こっている事が懸念される.
そこで今回のシンポジウムを日本超音波検査学会との共同企画として頂き,さらには日本超音波検査学会のご協力を頂き,全国153施設に所属する日本超音波検査学会代議員178名にアンケート調査をお願いした.また私個人から腎泌尿器領域の超音波専門医と指導検査士受験者の方々にもアンケート調査を依頼し,これらの結果を検討することにより,現在泌尿器科領域の超音波検査の抱えている問題点を明らかにするとともに,それら明らかになった問題点を解決していくためにわれわれ数少ない腎泌尿器領域の超音波専門医が今後どのような活動を行っていったらよいのかを出来るだけ明確にすることにより,「検査士への泌尿器領域の未来像」を日本超音波医学会と日本超音波検査学会の会員の皆様と一緒に考えていくひとつのきっかけになればと考えている.