Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.677(2017年)→0.966(2018年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2015 - Vol.42

Vol.42 No.Supplement

特別プログラム 消化器
ワークショップ 消化器4 肝臓の硬さ診断:その精度と使途

(S300)

肝臓の硬さ診断:その精度と使途

Philips Shear Wave Elastography

飯島 尋子1, 2, 柴田 陽子1, 吉田 昌弘1, 中野 智景1, 青木 智子1, 2, 田中 弘教1, 2, 廣田 誠一3, 會澤 信弘2, 西口 修平2, 藤元 治朗4

Hiroko IIJIMA1, 2, Yoko SHIBATA1, Masahiro YOSHIDA1, Chikage NAKANO1, Tomoko AOKI1, 2, Hironori TANAKA1, 2, Seiichi HIROTA3, Nobuhiro AIZAWA2, Shuhei NISHIGUCHI2, Jiro FUJIMOTO4

1兵庫医科大学超音波センター, 2兵庫医科大学内科・肝胆膵科, 3兵庫医科大学病院病理部, 4兵庫医科大学肝胆膵外科

1Department of Ultrasound Imaging Center, Hyogo College of Medicine, Hyogo, Japan, 2Department of Internal Medicine,Division of Hepatobiliary and Pancreatic Disease, Hyogo College of Medicine, Hyogo, Japan, 3Department of Surgical Pathology, Hyogo College of Medicine, Hyogo, Japan, 4Department of Hepato-biliary-pancreas Surgery, Hyogo College of Medicine, Hyogo, Japan

キーワード :

【対象・方法】
2013年8月から2014年11月までの間に当院で肝硬度を測定,肝切除もしくは肝生検で組織診断の得られている183例,(男性78例,女性105例 成因:B型27例,C型84例,NBNC 71例BC型1例)を対象とした.これらの線維化ステージ分類はそれぞれF0-1:81例,F2:37例,F3:43例,F4:22例であった.使用機種はElastPQ:IU-22(71例),EPIQ7(112例)に搭載されたShear Wave Elastography(SWE)を使用,測定方法は肝表から1〜2 cmにROIの上段を設定し,安定して測定できた5回の平均値を測定結果とした.本検討は院内倫理委員会の承諾を得ている.
【結果】
線維化グレードとの比較:Vs値はそれぞれ,F0-1(F0を1例含む);1.18±0.20,F2;1.30±0.28,F3;1.70±0.49,F4;2.15±0.51であり慢性肝炎(F0-3)と肝硬変(F4)の間には有意差が認められた(p<0.001).肝硬変と慢性肝炎の鑑別能をROC解析より検討したところ,曲線下面積は0.937と良好な結果が得られた.ROC曲線より肝硬変のCut off値1.63では感度1.00,特異度0.83と良好な肝硬変診断能を示した.炎症(A)グレードとの比較:Vs値はそれぞれ,A0-1(A0を1例含む):1.29±0.36,A2:1.62±0.52,A3:1.98±0.70であり,A0-1とA2の間に有意差を認め(p<0.001),炎症グレードの上昇とともに,Vs値も上昇する傾向を認めた.生化学データとの対比:Vs値と臨床検査データとの相関はPLT,PT%,ヒアルロン酸,コラーゲン7S,PⅢPがいずれもP<0.001と良好な関連を認めた.
【結語】
SWEは慢性肝炎および肝硬変の診断に有用である.