Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 1.878(2021年)→1.8(2022年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2015 - Vol.42

Vol.42 No.Supplement

特別プログラム 消化器
ワークショップ 消化器4 肝臓の硬さ診断:その精度と使途

(S297)

GE社製超音波装置における肝臓の硬さ診断

Ultrasound elastography of the liver using GE ultrasound divice

和久井 紀貴, 松清 靖, 住野 泰清

Noritaka WAKUI, Yasushi MATSUKIYO, Yasukiyo SUMINO

東邦大学医療センター大森病院消化器内科

Division of Gastroenterology and Hepatology, Toho University Omori Medical Center

キーワード :

GEヘルスケアジャパンから現在製品化されているelastographyは3つあり,その一つは硬さを相対的に表示するE-Mapであり,2011年から主に乳腺領域で使用されている.その後,2012年12月にその硬さを半定量的に表示できるS-Mapが搭載され,主に心拍動を利用したstrain elastographyとして肝臓領域で応用されはじめている.また2014年8月にせん断波を利用したShear wave Elastography(SWE)が製品化された.
今回,本セッションのワークショップポスターに10演題の応募が集まった.プローブの用手的圧迫法を用いたE-Mapにおける肝臓の硬さ診断や,SWEを用いた慢性肝疾患の評価,肝腫瘍に対するS-Mapの使い方の工夫,慢性肝疾患に対するE-MapとS-Mapの応用,SWEによる検者間の信頼性の検討,MR elastographyとSWEの比較,S-MapでC型急性肝炎の経過観察を行った症例,S-Mapを用いたNASH線維化診断の試み,C型肝炎におけるS-MapとSWEの相関について,等々,どれも興味深い内容である.これらの報告をもとにGE超音波装置を用いた肝臓の硬さ診断,その精度と使途についての現状を探る予定でいる.