Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.677(2017年)→0.966(2018年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2015 - Vol.42

Vol.42 No.Supplement

特別プログラム 消化器
パネルディスカッション 消化器1 超音波による放射線治療・化学療法の効果判定

(S277)

ミリプラチンによる肝細胞癌に対するB-TACEの造影超音波検査を用いた治療効果判定

The treatment effect judging by the contrast enhanced ultrasonography of B-TACE to the Hepatocellular carcinoma, using MPT

渡邊 幸信, 小川 眞広, 高安 賢太郎, 平山 みどり, 三浦 隆生, 松本 直樹, 中河原 浩史, 大城 周, 山本 敏樹, 森山 光彦

Yukinobu WATANABE, Masahiro OGAWA, Kentaro TAKAYASU, Midori HIRAYAMA, Takao MIURA, Naoki MATSUMOTO, Hiroshi NAKAGAWARA, Shu OSHIRO, Toshiki YAMAMOTO, Mitsuhiko MORIYAMA

日本大学病院消化器内科

Department of Gastroenterology, Nihon University Hospital

キーワード :

【目的】
肝細胞癌のchemotherapyの一つに肝動脈化学塞栓療法がある.年白金製剤であるミリプラチンを効率的に腫瘍内に投与するマイクロバルーン閉塞下の肝動脈塞栓療法が開発された.本薬剤は組織に長くのこっていることにより徐放効果も期待されている薬剤である.治療効果判定は通常造影CTでおこなわれるが,治療直後ではリピオドールの影響により有効な評価が困難であった.この点造影超音波検査はほぼリピオドールの影響を受けず,判定が可能で有り今回我々は,造影超音波検査による有用性を検討したので報告をする.
【対象】
治療は,肝切除およびラジオ波熱凝固療法を優先しその適応が無く,TACEが選択された315症例とした.
【方法】
左上腕アプローチにより肝内にバルーンカテーテルを挿入し,マイクロバルーンを拡張させバルーン閉塞下にミリプラチンと多孔性ゼラチン粒を用いたTACEを施行した.通常のマイクロカテーテルを用いたTACE(m-TACE)38症例,5Frのシステムを用いたB-TACE(5FrB-TACE)60症例,4Frのシステムを用いたB-TACE(4FrB-TACE)36症例の3群に分け有効性評価を行った.有効性評価は,治療終了後直後の単純CTで腫瘍内のリピオドールの停滞率を評価すると共に,治療翌日に造影超音波検査,治療約1〜3ヶ月月後に造影CT,造影超音波検査を同日に施行し,原発性肝癌取り扱い規約第5版肝癌治療効果判定基準に従い判定をした.
【結果】
CTで評価は,m-TACE(59.0→27.0%),5FrB-TACE(67.7→47.5%),4FrB-TACE(77.8→70.5%)造影超音波検査の翌日と1〜3ヶ月後の評価は,m-TACE(27%→27.0%),5FrB-TACE(50.2→47.5%),4FrB-TACE(70.5→70.5%)であった.
【考察】
造影超音波検査は,リピオドールの影響を受けずに血流感度が良いために各群共に治療直後の評価が1〜3ヶ月後の評価につながり今後の治療を計画する上でも有用な手法になると考えられた.
【結論】
ミリプラチンによる肝動脈塞栓療法の治療効果判定に造影超音波検査は極めて有用であると考えられた.