英文誌(2004-)
特別プログラム 領域横断
シンポジウム 領域横断3 3次元画像診断の適応と展望
(S194)
腹部3D-CT画像の現状と将来展望
Current state of abdominal 3D-CT imaging and future prospects
松木 充
Mitsuru MATSUKI
近畿大学医学部放射線診断学教室
Department of Radiology, Kinki University Faculty of Medicine
キーワード :
近年,日本では大腸癌患者は急増し,いまや胃癌を抜いてがん罹患者数では第2位,がん死亡者数では第3位であり,女性に限ればがん死亡者数第1位となった.大腸癌は早期に発見すれば治癒する確率が非常に高く,早期発見が重要視されている.そこで大腸癌を簡便にかつ低侵襲にスクリーニングする検査法としてCT colonography(CTC)が注目されている.最近では診断能の向上,診断時間の短縮化させるためのコンピュータ支援診断(Computer-Aided Detection:CAD)の開発が目覚ましい.またスクリーニング以外に大腸内視鏡が完遂できなかった症例あるいは腹腔鏡下大腸癌術前のシミュレーションにも活用されている.その他,今回は腹腔鏡下胃癌術前のシミュレーション画像,尿路系の3D-CT画像であるCT urographyについてもその現状と将来展望に触れたい.