英文誌(2004-)
特別プログラム 領域横断
シンポジウム 領域横断2 これって超音波でしょう.超音波検査の正しい使い方とそれに応えるための検査のポイント
(S191)
胆嚢の超音波検査手技
The ultrasonography techniques of the gallbladder
関口 隆三
Ryuzo SEKIGUCHI
東邦大学医療センター大橋病院放射線科
Department of Radiology, Toho University Ohashi Medical Center
キーワード :
胆嚢検査のfirst choiceには,安全性が高く,また空間分解能,コントラスト分解能に優れる超音波検査が選択される.超音波は造影剤を使うこと無く,CTやMRIでは描出することが困難な小さなポリープや早期胆嚢がんなどの粘膜病変の描出,胆嚢の壁構造の描出,X線では写らないX線透過性胆石や胆泥の描出,等に優れている.超音波はドプラを用いた血行動態観察や体位変換,呼吸性移動などのリアルタイム性を生かした手技,手法を用いることにより,精査までの役割も担うことのできる検査法である.ただし,得られた超音波画像は相対的画像であること,また超音波所見は,背景の状態に大きく影響されること,等を忘れてはならない.本講演では胆嚢超音波検査のコツとポイントについて解説する.