Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 1.878(2021年)→1.8(2022年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2015 - Vol.42

Vol.42 No.Supplement

特別講演 エキスパートに聞く,今の旬
運動器 

(S164)

エキスパートに聞く,今の旬 エコーは開業医の必須アイテム

Musculoskeletal ultrasound in essential to medical practitioner

高橋 周

Shu TAKAHASHI

東あおば整形外科

East Aoba Orthopedics Clinic

キーワード :

運動器疾患の画像診断といえば,単純レントゲン写真という時代がとても長く続いた.運動器疾患を扱う整形外科医は単純レントゲン写真で見える骨を基にして画像診断を行ってきた.筋肉,腱,靱帯,神経など運動器構成体の軟部組織の病変は骨の情報から推測して診断を行ってきた.その後,CT,MRIの登場によって軟部組織の診断が容易になったが,被爆,予約待ちが長い等の門題がある.整形外科の無床診療所では装置の費用やスペースの門題等で導入困難なことが多い.近年,エコーの画質が飛躍的に向上し運動器疾患を詳細に観察できるようになった.また,エコーは画像診断だけでなく,エコーガイド下に注射(関節腔内,滑液包内,腱鞘内,神経ブロック)を行うことにより,運動器疾患の診療レベルを向上させる開業医の必須アイテムである.