英文誌(2004-)
特別講演 エキスパートに聞く,今の旬
血管
(S163)
エキスパートに聞く,今の旬 下肢静脈瘤に対する新しい血管内治療—高周波焼灼術および波長1470nmレーザー—
Novel endvenous ablation for varicose veins - radio frequency ablation and 1470nm laser-
広川 雅之
Masayuki HIROKAWA
お茶の水血管外科クリニック血管外科
Vascular Surgery, Ochanomizu Vascular and Vein Clinic
キーワード :
下肢静脈瘤に対する血管内治療は2010年に波長980nm半導体レーザーが薬事承認され2011年より血管内レーザー焼灼術(EVLA)が保険収載となった.しかし,初期のEVLAは術後疼痛が強く,再疎通も多く認められ,波長980nmレーザーでも術後疼痛・皮下出血が一定の割合で認められた.2014年に従来の波長980nmレーザーによるEVLAよりも術後疼痛,皮下出血が格段に少ない高周波焼灼術(RFA)および波長1470nmレーザー+radial 2ring fiberが新たに認可された.これによって症例数も飛躍的に増加し,2011年には約1万例,2013年に約3万例だった国内の血管内治療数は,2014年には1.8倍の約5万3千例になっている.本講演ではこの2つの新しい血管内治療およびその初期成績について述べる.