Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 1.878(2021年)→1.8(2022年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2015 - Vol.42

Vol.42 No.Supplement

特別講演 エキスパートに聞く,今の旬
血管 

(S163)

エキスパートに聞く,今の旬 下肢静脈瘤に対する新しい血管内治療—高周波焼灼術および波長1470nmレーザー—

Novel endvenous ablation for varicose veins - radio frequency ablation and 1470nm laser-

広川 雅之

Masayuki HIROKAWA

お茶の水血管外科クリニック血管外科

Vascular Surgery, Ochanomizu Vascular and Vein Clinic

キーワード :

下肢静脈瘤に対する血管内治療は2010年に波長980nm半導体レーザーが薬事承認され2011年より血管内レーザー焼灼術(EVLA)が保険収載となった.しかし,初期のEVLAは術後疼痛が強く,再疎通も多く認められ,波長980nmレーザーでも術後疼痛・皮下出血が一定の割合で認められた.2014年に従来の波長980nmレーザーによるEVLAよりも術後疼痛,皮下出血が格段に少ない高周波焼灼術(RFA)および波長1470nmレーザー+radial 2ring fiberが新たに認可された.これによって症例数も飛躍的に増加し,2011年には約1万例,2013年に約3万例だった国内の血管内治療数は,2014年には1.8倍の約5万3千例になっている.本講演ではこの2つの新しい血管内治療およびその初期成績について述べる.