前田 哲代

Tetsuyo MAEDA

日本大学医学部附属板橋病院乳腺内分泌外科

Breast and Endocrine Surgery, Nihon University School of Medicine Itabashi Hospital

キーワード :

【目的】
MMG画像分解能の向上により要精査率が増加している．要精査とされるC3石灰化病変の中には良性疾患も多く含まれる．要精査とすべき石灰化を更に分類できないか．
【対象と方法】
2012年1〜6月に当院にてC3石灰化を指摘され乳癌と診断された14名のMMG，超音波画像を検討した．
【結果と考察】
微小円形集簇9例，淡く不明瞭集簇5例．USで乳癌を疑う症例（C4,5）は6例．良性疾患を疑うがDCISを否定出来ない症例（C3）は2例．良性疾患を考えた症例（C2）が3例．単発嚢胞（C2）症例が1例．乳腺内に高輝度点状エコーのみ描出したもの（C2）が1例．異常所見なしが1例．異常なし又は良性病変と思われる症例でも浸潤癌を認めた．MMGは密度が高く，集簇部位が2箇所存在するなどの特徴が見られた．
【結論】
過剰な生検は避けるべきだが他画像を参考に悪性が疑われる時はUSで良性の所見でも積極的な生検が大事である．