Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 1.878(2021年)→1.8(2022年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2014 - Vol.41

Vol.41 No.Supplement

一般ポスター 循環器
循環器3

(S727)

当院における心エコー検査オーダーの現況

Present situation of the ordering of echocardiography in our hospital

中川 正康1, 小林 希予志2, 松田 尚2, 渡辺 栄里2, 鎌田 ななみ1, 柴原 徹1, 藤原 敏弥1, 鬼平 聡3, 伊藤 宏4

Masayasu NAKAGAWA1, Kiyoshi KOBAYASHI2, Sho MATSUDA2, Eri WATANABE2, Nanami KAMADA1, Tohru SHIBAHARA1, Toshiya FUJIWARA1, Satoshi KIBIRA3, Hiroshi ITO4

1市立秋田総合病院循環器内科, 2市立秋田総合病院超音波センター, 3きびら内科クリニック循環器科, 4秋田大学大学院医学系研究科循環器内科

1Department of Cardiology, Akita City General Hospital, 2Center of Diagnostic Ultrasound, Akita City General Hospital, 3Cardiology, Kibira Medical Clinic, 4Department of Cardiology, Akita University

キーワード :

これまで当院では心エコー検査の指示は当科と心臓血管外科からのみ可能としていた.しかし他科からの要望と当科の業務軽減を目的として,平成25年4月から全ての医師からの指示を可能とした.その際に,1)レポートは原則として全て日本語で記載し略語は使用しない,2)壁運動障害の存在や左室駆出率の低下,左室拡大,高度の弁膜症などの当科への確認を要する所見を明示し,かかる所見を認めた際にはレポートに「循環器内科に確認要」というコメントを記載するよう徹底,3)全科医師に心エコー検査レポートの見方を呈示,4)侵襲の大きな手術では心エコー検査に問題がなくとも,心不全や心筋梗塞,狭心症例では術前に当科へ相談,などのルールを決めて実施した.平成25年4月から9月までの半年間の心エコー検査の実施状況について調査した.同期間の当科からのオーダーは1598件と昨年の1871件に比し273件減少したが,心エコー検査の総数は昨年の1902件に比し2396件と394件増加した.当科以外の科からの依頼件数では,消化器内科:166件,外科:136件,泌尿器科:78件,小児科:72件,救急:71件,血液・腎臓内科:71件などであり,術前や化学療法前後の心機能評価が過半数を占めた.また当科以外から依頼された症例で「循環器内科に確認要」とされたのは20%程度であり,それ以外の症例の大多数は当科へコンサルトされることはなかったため,当科の業務軽減につながった.全科全医師からの心エコー検査の依頼を可能にすることにより,依頼が簡便となったことで総検査件数は増加した.一方で,主に術前評価に関する当科外来の業務はこれまでに比して大きく軽減され,予想以上の効果がもたらされた.