Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 1.878(2021年)→1.8(2022年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2014 - Vol.41

Vol.41 No.Supplement

一般口演 循環器
不整脈/インターベンションと心エコー

(S498)

ハートチームにおける術前経食道心エコー図検査での病変評価の有用性

The utility of pre-operative assessments by transesophageal echocardiography in heart team

椎野 憲二1, 岩瀬 正嗣1, 杉本 邦彦2, 高木 靖3, 服部 浩治3, 犬塚 斉2, 尾崎 行男1

Kenji SHIINO1, Masatsugu IWASE1, Kunihiko SUGIMOTO2, Yasushi TAKAGI3, Kouji HATTORI3, Hitoshi INUDUKA2, Yukio OZAKI1

1藤田保健衛生大学循環器内科, 2藤田保健衛生大学病院臨床検査, 3藤田保健衛生大学心臓血管外科・呼吸器外科

1Cardiology, Fujita Health University, 2Clinical Laboratory, Fujita Health University, 3Thoracic and Cardiovascular Surgery, Fujita Health University

キーワード :

【目的】
近年,循環器領域では弁膜症や虚血性心疾患の患者の治療方針を決定するのにハートチー
ムを形成し内科医・外科医の観点からよりよい治療を行う方向性が強調されている.
本研究の目的は術前に内科外科で術前経食道心エコー図検査を検討することにより術中の治療計画をより綿密に行えるようにすることである.
【方法】
2013年1月〜11月までに僧帽弁閉鎖不全症(僧帽弁逸脱症,虚血性僧帽弁閉鎖不全症)にて入院,手術適応となった11症例についてハートチームカンファ前後での病変数(逸脱部位と腱索断裂部位と副病変部位の数をスコアリング)の一致率を検討した.
【結果】
術前未検討の症例は10例,術前検討された症例は4例であった.
エコー図検査所見と術中所見との一致率は未検討症例で50.5%,検討症例で81.25%と検討症例で高かった.
【結論】
僧帽弁閉鎖不全症の外科的治療において外科医が必要とする情報を内科医が経食道心エコー図検査で描出することは手術治療計画を立てる上で非常に重要と考えられ,チーム内での検討が有用であった.