Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 1.878(2021年)→1.8(2022年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2014 - Vol.41

Vol.41 No.Supplement

特別企画 腎泌尿器
パネルディスカッション 腎泌尿器2下部尿路疾患を超音波で診る!

(S412)

精巣の造影超音波検査

Contrast-enhanced ultrasound of the testis

丸上 永晃1, 平井 都始子1, 青木 勝也2

Nagaaki MARUGAMI1, Toshiko HIRAI1, Katsuya AOKI2

1奈良県立医科大学中央内視鏡・超音波部, 2奈良県立医科大学泌尿器科

1Endoscopy and Ultrasound, Nara Medical University, 2Urology, Nara Medical University

キーワード :

超音波は急性陰嚢症に対して第一に施行する検査であり,精巣内血流評価は臨床的に最も重要である.しかし従来のカラードプラによる血流評価では診断困難な症例も少なくない.これまで我々は院内倫理委員会の承諾を得た上で,急性陰嚢症に対してソナゾイド造影超音波検査を施行してきた.使用装置はGE社製 LOGIQ 7(使用プローブ;9L,造影モード;CPI法)あるいはLOGIQ E9(ML6-15L, Amplitude modulation法)で撮影.従来の検査の後に,ソナゾイド(約0.5ml)を注入して造影USを撮像した.
限られた症例数であるが,造影超音波検査を追加することで,より高い確信度を持って診断できる可能性がある.これまで従来の超音波検査法で診断困難な場合,次の一手として手術などの侵襲的な診断法が行われてきたが,造影超音波検査はそれらに置き換わる非侵襲的な診断法として有用であると考えている.