Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 1.878(2021年)→1.8(2022年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2013 - Vol.40

Vol.40 No.Supplement

特別プログラム 基礎
シンポジウム13 <治療に活かす> 超音波による骨評価:臨床と基礎から

(S206)

骨超音波検査機器の種類と特徴

Ultrasound Bone Densitometer, the kind and characteristic

大友 直樹

Naoki OHTOMO

日立アロカメディカル株式会社計測システム技術部

Measuring Systems Engineering Dept., Hitachi Aloka Medical,Ltd.

キーワード :

本発表テーマでは,超音波を用いて骨の評価を行う装置について,種類と特徴を紹介する.現在,世界中で,数多くの超音波を用いた骨評価装置が稼働している.
【測定部位による分類】
「測定部位」によって分類すると,「1. 踵骨を測定するタイプ(最もポピュラー)」,「2. 長管骨を測定するタイプ(海外で散見される)」,「3. 手の指の骨を測定するタイプ(一部海外で散見される)」などが代表例としてあげられる.
周知のように,これらの中で,最も普及しているのが,「踵骨を測定するタイプ」の装置である.
【踵骨を測定するタイプの分類】
この,「踵骨を測定するタイプ」を,さらに分類すると,「A. 湿式(被検者の足を水槽につけるタイプ)」,「B. 乾式(水槽のようなものは用いずに,超音波振動子を直接被検者の足に接触させるタイプ)」に分けることが出来る.
最近では,乾式の超音波骨評価装置が主流となっている.
【測定パラメーターによる分類】
「測定パラメーター」という観点からは,「ア.超音波の音速を測定するタイプ」,「イ.超音波の減衰を測定するタイプ」,「ウ.これら2つの結果を演算した値を提供するタイプ」というように分類することも可能である.
市販されている各社装置では,音速の測定方法や減衰の測定方法の詳細が異なるが,音速にしても減衰にしても,その結果値間には高い相関があり,臨床に供されている.
発表の中では,これら各種装置の特徴や,超音波骨密度測定装置のレギュレーション等についても紹介する.