英文誌(2004-)
ポスター
循環器:症例4
(S534)
僧帽弁輪,三尖弁輪形成術を行ったアミロイド心に,術後収縮性心内膜炎が出現した一例
A case of constrictive pericarditis after Mitral and Tricuspid annuloplasty assosiated with amyloid cardiomyopthy at early postoperatve period
金山 彩子
Ayako KANAYAMA
東宝塚さとう病院生理検査室
physiological examination, Higashitakaraduka Satou H.P
キーワード :
【症例】
80歳男性.
【経過】
2007年尿管結石手術の際に,僧帽弁逆流,三尖弁逆流,心房細動を指摘され当院紹介.心エコー検査で高度三尖弁逆流,中程度僧帽弁逆流を認め保存的加療にてフォローしていた.2010年に症状が増加,心エコー検査で高度三尖弁逆流,中等度僧帽弁逆流とアミロイド心が疑われた.その後次第に三尖弁逆流,僧帽弁逆流が増悪し手術適応となった.2011年5月に三尖弁,僧帽弁それぞれに弁輪形成術を施行するも,術後心不全コントロールに難渋.利尿剤調整にても胸水貯留,下腿浮腫著明であった.心エコー検査で術後心膜炎を疑い心臓カテーテル検査を実施.右房圧,右室圧,肺動脈楔入の上昇と右室圧波形でdip and plateau型を認めた.同年9月心膜剥離術を施行.
【結語】
著明な拡張能不全を伴うアミロイド心の三尖弁および僧帽弁弁輪形成術後早期に出現した収縮性心膜炎を経験したので,若干の文献的参考を加えて報告する.