Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 1.878(2021年)→1.8(2022年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2012 - Vol.39

Vol.39 No.Supplement

特別企画 循環器
パネルディスカッション3 成人先天性心疾患への心エコーによるアプローチ

(S197)

成人先天性心疾患に対する心エコー検査:当院心エコー検査室における現状

Echocardiography for Adult Congenital Heart Disease: A Report from Echo Laboratory of our Institution

大門 雅夫, 川田 貴之, 代田 浩之

Masao DAIMON, Takayuki KAWATA, Hiroyuki DAIDA

順天堂大学医学部循環器内科学

Department of Cardiology, Juntendo University School of Medicine

キーワード :

先天性心疾患に対する外科手術の成績が向上し,術後の成人先天性心疾患患者は今後年5%ずつ増加すると予想されている.2011年1年間で,当院の心エコー検査室では成人に対し12396例の心エコー検査を行った.このうち194例(1.6%)が先天性心疾患症例であった(表).最も多いものは,従来と同様の心房中隔欠損症や心室中隔欠損症であったが,最近ファーオー四徴症術後やFontan術後なども見られるようになっている.現在,こうした症例は成人後でも小児科で診察を受けている例が多いが,長期的には術後遠隔期合併症への対応が必要となり,循環器内科との連携が必要になってくると予想される.ここでは,当院で心エコー検査を施行した成人先天性心疾患の中から,比較的稀な症例,あるいは今後増加すると思われるような症例をあげ,心エコー検査法について考えてみる.