超音波指導医とは

超音波指導医とは、超音波指導医の資格を持ち、十分な診療経験を有しかつ教育能力を有する医師で、超音波専門医および超音波検査士の育成を担う。

主な特徴と役割

1. 診断技術の専門家

  • 超音波専門医と同様に、多岐にわたる臨床領域で超音波検査を用いて、異常や病変を診断する。

2. 診断技術の指導

  • 日本超音波医学会が認定する研修施設又は研修施設群(基幹施設・連携施設)において、専門研修の実施を管理し、専攻医の指導および評価を行う。また、研修施設・研修施設群にとらわれず、広く超音波検査士の指導および評価も行う。
  • 教育・指導内容は単に超音波医学領域の知識や技術教育だけでなく、検査を受ける患者心理に基づいた医学的ケアを行う技術、医療チームの一員として有効に機能するための技術、デジタル画像に関する基礎知識、部門管理に必要な医療安全・院内感染予防法の実践、臨床医として必要な医療・生命倫理と法律の理解なども含まれる。専攻医、検査士の学会・研究会発表、論文執筆の指導やメンターとしての役割も期待される。

3. 資格認定

  • 超音波専門医の資格を有し、日本超音波医学会の会員として10年以上の臨床経験と知識を持つ医師に対して、実務経験、専門医及び検査士の育成実績や学術的な成果に基づき認定している。

超音波指導医は、地域に隔たりなく超音波専門医を配置し、全国において高度の超音波診療を均霑化させるために、重要な役割を担っています。

日本超音波医学会 認定資格