心臓超音波検査
どのような検査?
心臓超音波検査は、超音波を使って心臓の様子を調べる検査です。胸にゼリーを塗り、プローブ(超音波を発信する機器)をあてて、心臓の大きさや動きを確認します。検査時間は約20分です。

検査の流れ
- 食事制限なし:通常の心臓超音波検査では食事制限はありません。
- 検査の準備:上着をまくる、または検査着に着替え、検査ベッドに横になります。左側を下にして寝たり、仰向けになったり、左腕を上げたりしながら検査を行います。
- 心臓の観察:プローブを胸にあて、肋骨の間から心臓を観察します。検査中、息を吸ったり、止めたりするよう指示されることがあります。
- 終了後:ゼリーを拭き取ります。ゼリーは無色・無臭で、服についても洗濯すれば落ちます。

検査でわかること
心臓超音波検査では、
- 心臓の大きさや動き
- 心臓の機能(血液を送り出す力など)
- 血液の流れや速さ(ドプラ法を使用)
を調べることができます。
また、特殊な心臓超音波検査として、
- 経食道心エコー図検査(胃カメラのように口からプローブを入れる検査)
- 運動負荷心エコー図検査(運動しながら心臓の動きを調べる検査)
- 薬物負荷心エコー図検査(薬を使って心臓の反応を確認する検査)
などもあります。
確認できる主な病気
- 心臓弁膜症(大動脈弁狭窄症、大動脈弁閉鎖不全症、僧帽弁閉鎖不全症、三尖弁閉鎖不全症 など)
- 虚血性心疾患(心筋梗塞 など)
- 心筋症(肥大型心筋症、拡張型心筋症、心サルコイドーシス、心アミロイドーシス など)
- 心筋炎・心膜疾患(心筋炎、心タンポナーデ、収縮性心外膜炎 など)
- 先天性心疾患(心房中隔欠損症、心室中隔欠損症 など)
- 大動脈疾患(大動脈瘤、大動脈解離、大動脈炎 など)
- その他(肺高血圧症、感染性心内膜炎、心臓腫瘍 など)
検査を受けるときに気をつけること
- 食事制限:通常の検査では食事制限はありませんが、特殊な検査では食事を控える場合があります。
- 薬の服用:普段の薬は飲んでも問題ありません。
- 服装:スムーズに検査を受けるため、胸を出しやすい服(ワンピースやボディスーツは避ける)を着てください。
- 緊急検査:胸痛などがある場合、緊急で検査を行うことがあります。

検査の特徴
- 放射線を使わないため、被ばくの心配はありません。
- 体への負担が少ないため、子どもや妊婦さんも安心して受けられます。
- リアルタイムで心臓の動きを観察できます。
- ただし、肺や肋骨の影響で一部見えにくい場合があります。
心臓の健康をチェックするために、とても大切な検査です。気になることがあれば、医師に相談しましょう!